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公益財団法人日本ユニセフ協会

HIV/エイズ

©UNICEF/NYHQ2009-0716/Nesbitt

HIV/エイズの問題の中で、「子どもとエイズ」については長い間見過ごされ、子どもたちのニーズはしばしば無視されてきました。しかし、HIV/エイズの問題は子どもたちの問題であり、この疫病を克服する最大の希望を与えてくれるのも、まさに子どもたちなのです。

2000年に制定されたミレニアム開発目標(MDGs)では「HIV/エイズ、マラリアその他の疾病の蔓延防止」と掲げられ、下記の具体的な目標が設定されました。
 ・ 2015年までにHIV/エイズの蔓延を阻止し、その後発生率を下げる
 ・ HIV/エイズ治療薬への普遍的アクセスを達成する

達成目標期限であった2015年に国連が発行した報告書によると、2000年から2013年にかけて、新規にHIVに感染する人の数は約40%減少したことが明らかとなりました。

国際的なエイズへの取り組みがすすむ一方、青少年への取り組みは遅れをとっています。エイズは青少年(10〜19歳)の主な死亡原因となっており、アフリカで第1位、世界的には第2位です。HIV感染者の年齢別グループのうち、エイズ関連死の死者数が減少していない唯一のグループがこの青少年層です。

ユニセフが目指すのは、「エイズのない世代」の実現。「エイズのない世代」とは、HIVに感染せずに誕生し、感染しないまま20歳を迎える世代のことです。その実現のため、ユニセフはパートナーとともに、世界各地で活動を行っています。

12月1日は世界エイズデー

世界エイズデー(World AIDS Day)は、1988年、WHO(世界保健機関)によって、エイズの予防・啓発活動のため、世界が一体となって取り組くむことをの目的に、制定されました。12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。

12月1日は「世界エイズデー」青少年のエイズ関連死は3倍に(2015年12月1日)

主要データ
1. エイズに関する推定値
  • HIVと共に生きる人は世界全体で推定3,690万人(2015年6月時点)
  • 新たにHIVに感染した人は推定200万人(2014年末時点)
  • エイズに関連した死亡は推定120万人(2014年末時点)
  • 抗レトロウィルス治療を受けた人は推定1,580万人(2014年末時点)

出典:Fact sheet 2015 UNAIDS

2. HIV/エイズに対する ユニセフの活動

ユニセフは、すべての子どもたちをHIV/エイズの脅威から守るために取り組んでいます。

母子感染の予防

  • HIVと共に生きる母親が適切な治療を受けなければ、生まれる子どもがHIVに感染する割合は15-45%。胎内に5-10%、出産時に10-20%、授乳中に5-20%感染。
  • 2014年、HIVとともに生きる母親をもつ子どものうち、生後二か月以内にHIVウィルス検査を受けることができたのは半数にも満たない。
  • ユニセフは、HIVとともに生きる女性の間で、"一日一錠"で配偶者や子どもをHIVから守ることができる抗レトロウィルス薬治療を、普及させている
  • 2014年、低・中所得国にて妊娠している女性の大多数が抗レトロウィルス治療を受けている。この母子感染予防の取り組みにより、2000年以降、130万人の子どもがHIV感染することなく守られた

HIV/AIDSに感染した子どもの治療

  • 適切な治療を受けなければ、HIVとともに生きる新生児の3人に1人は1歳の誕生日、2人に1人は2歳の誕生日を迎えられないまま亡くなっている
  • 0〜14歳の年齢層では、毎時新たに25件のHIV感染が起きている
  • 15〜19歳の年齢層では、毎時新たに26件のHIV感染が起きている
  • 2014年、HIVとともに生きる15歳未満の子ども260万人のうち、抗レトロウィルス薬治療が受けているのは3人にひとり
  • HIVと共に生きる15〜19歳の約半数は、次の6カ国で暮らしている:南アフリカ、ナイジェリア、ケニア、インド、モザンビーク、タンザニア

若者の新たな感染の予防(Prevent infection among adolescents and young people)

  • エイズ感染が最も蔓延しているサハラ以南のアフリカでは、女の子の感染が非常に多く、新規にHIVに感染した若者(15〜19歳)の70%が女の子
  • サハラ以南アフリカの15〜19歳の若者のうち、HIV感染検査を受けたのは11%に留まる

子どもたちの保護・サポート

  • 2014年、世界中でHIV/エイズによって両方または片方の親を亡くした18歳未満の子どもは、1,330万人。そのうち、85%はサハラ以南の地域に暮らしている
  • 片方あるいは両方の親を失った子どもは、両親あるいは片方の親が生きている子どもよりも就学率が低く、あらゆる社会的サービスを受けられない脆弱な立場に置かれてしまう

出典:Children and AIDS 2015 STATISTICAL UPDATE
Towards an AIDS-Free Generation:Children and AIDS: Sixth Stocktaking Report, 2013

2016年1月更新

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