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公益財団法人日本ユニセフ協会

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これまでの取り組みと流れ

「子どもの売買、子ども売買春および子どもポルノグラフィーに関する子どもの権利条約の選択議定書」の批准書、日本政府が寄託!

日本政府は2005年1月25日(火)(現地時間1月24日)、「子どもの売買、子ども売買春および子どもポルノグラフィーに関する子どもの権利条約の選択議定書」の批准書を、国連アナン事務総長に寄託しました。この選択議定書は、寄託日から1カ月後の2月24日(木)に、日本について効力を生じることとなります。

同選択議定書は、性的搾取等から子どもを保護するため、子どもの売買、子ども買春及び子どもポルノに係る一定の行為の犯罪化、裁判権の設定、国際協力等を主な内容としています。2000年5月に国連総会で採択され、2002年1月に発効。1月17日現在の締約国は89カ国です。

参考:子どもの人身売買問題へのこれまでの取り組み

1999年の所謂「児童買春・児童ポルノ等禁止法」が成立した後も、子どもの人身売買問題に関しては、以下のような課題がありました。

  1. 日本では、日本国内、および国境をまたいで関係のある子どもの人身売買の現状がつかめていない。
  2. あらゆる形態の子どもの人身売買を取り締まることのできる法律がない。
  3. 人身売買の犠牲になった子どもを保護する制度がない。

このため、次のような対策を早急に取ることが求められていました。

  1. 子どもの人身売買の現状について、詳しく調査すること
  2. 子どもの人身売買の問題を広く世間に知ってもらうこと
  3. 子どもの人身売買を処罰できる法律を整備すること
  4. 人身売買の犠牲となった子どもを保護できる制度を確立すること
  5. 国際協力の体制を整えること

当協会ではまず、子どもの人身売買を取り締まることができるように法律を改正し、「子どもの売買、子ども買春及び子どもポルノに関する子どもの権利 に関する条約の選択議定書」を日本政府が早期に批准することを目標に、活動を推し進めてまいりました【※】

その結果、2004年6月に「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」の改正法が、同年11月に「児童福祉法」改正法がそれぞれ成立し、今般、日本政府による同議定書批准書が国連のアナン事務総長に対して寄託されました。

【※】 当協会では「児童ポルノ禁止法」および「児童福祉法」の改正の早期実現と、その上での日本政府による子どもの権利条約選択議定書の早期批准を求め、ホームページ上にて「ワンクリック投票に参加しよう!」キャンペーンを推進してまいりました。
署名にご参加くださいました皆様をはじめ、関係議員の皆様、その他関係者様のご支援、お力添えを持ちまして、選択議定書批准に必要な2つの法改正が実現し、2005年、日本政府による選択議定書批准が実現しました。
皆様の温かく力強いご支援に、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。

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