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財団法人日本ユニセフ協会

UNITE FOR CHILDREN UNITE FOR PEACE

ジャン・カイ(16歳)
ストリート・チルドレンに希望をもたらしたサッカー〈中国〉

ジャン・カイ(16歳)は、虐待を逃れて家を出て、鄭州(河北省)の路上をさまよっていました。
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中国の鄭州。16歳のジャン・カイには、かつてたくさんの夢がありました。けれども両親が離婚したあと生活は一変。彼は人口700万人の都会で孤立無援となってしまいました。「母親といっしょに鄭州にきたんだけど、母親からの虐待に耐えられず、家を出て路上で暮らすようになったんだ」とジャン・カイ。

中国の主要な鉄道網の拠点となっている鄭州には、毎日何万人もの旅行者がやってくるだけでなく、中国全土から大勢のホームレスの子どもたちも集まってきます。

鄭州のストリート・チルドレン保護センターのシェ・シャオウェイ副所長は言います。「私たちの調査では、家庭の崩壊によってストリート・チルドレンとなる子がたくさんいることが分かりました。また農村をあとにし、仕事を求めて都市部に出てくる子どももたくさんいます。けれども教育や技能がないことから、子どもたちは仕事に就くことができずに、路頭に迷うことになるのです。」

より良い未来のために

サッカーによってジャン・カイは強くなり、友達もできるようになりました。

ジャン・カイは母親からの虐待を逃れたものの、生きていく術は自分で見つけなければなりませんでした。「最初は小さな食堂で仕事を見つけた。みんなとても親切で、食事や住む場所も提供してくれ、給料ももらうことができたんだ。」

ジャン・カイの生活は、鄭州ストリート・チルドレン保護センターにたどりついたあと、さらに良くなりました。ユニセフからの支援を受けているセンターでは、子どもたちに食事・住居・リクリエーション活動を提供しています。スタッフは子どもたちの親類縁者を見つける手伝いもしてくれます。また子どもたちは識字教育の遅れをとりもどし、職業訓練を受けることもできるのです。

これまで10年の間に、このセンターでは8,000人あまりのストリート・チルドレンを支援し、役に立つ技能の獲得を手助けしたり、幼い子どもたちのためには家族を見つける手伝いをしてきました。

「私たちは、子どもたちがいつの日か社会の本流にもどれるよう支援しています。かれらが健康に育ち、役立つ人間となることを願っています」シェ副所長は言います。

友情を促進するサッカー

コンピューター・オペレーターになるために勉強中

コンピューター・オペレーターとなるために勉強中のジャン・カイは、サッカーの力をしみじみ感じています。休憩時間には、センターの庭に出て友達とゲームに興じます。今はまだ、きちんとしたサッカー場ではありませんが、そこでは誰もが本当に楽しく遊んでいます。

「サッカーは大好きです」ジャン・カイは日曜日の午後のゲームのあと、息を切らしながら言いました。「第一にサッカーはぼくを強くしてくれます。そして第二に、たくさんの友達ができるんです」と。

ジャン・カイとその友達にとって、ストリートでのつらい生活は遠い過去のものとなっています。いまは、もっと明るい将来を夢見て毎日を過ごしています。「デビッド・ベッカムが引退したら、ぼくが次のベッカムになりたい」輝く笑顔でジャン・カイは言いました。

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