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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

働きながら学校で技術を学ぶ
<バングラデシュ>


 世界で最も貧しい国の一つであるバングラデシュ。この国では、子どもたちが、ごみ拾いをしたり、メイドをしたり、スラムで水を売ったりして、家族を支えています。1995年から1996年にかけて行われた調査によると、660万人の5歳から14歳の子どもが、バングラデシュ国内で働いています。その多くは、政府の学校へ通うことができません。

貧しさのために教育を受けることができず、読み書きができない。そして、そのためによい仕事につけずに貧困から抜け出せない悪循環。この悪循環を断ち切る鍵(かぎ)の一つは、子どもたちが教育を受けることです。一方で、子どもたちが家族の重要な働き手であることも確かです。

ユニセフは、子どもたちが働き続けながら勉強し、職業訓練を受けることのできる事業を進めています。例えばチッタゴンにある恵まれない子どもたちのための学校。この学校のスタッフは、駅やスラムに出かけ、学校に通えそうな子どもを探します。学校に興味を示して通ってきた子どもは、順番に入学していきます。入学にあたっては、「子どもをきちんと学校に通わせます」という誓約書を親に提出してもらいます。親の都合で、子どもが中途退学しないようにとの配慮からです。

学校は四年制で、幼稚園から四年生までは一学年が半年間。次に半年間の職業訓練、修了すると一年間の職業訓練クラスに進みます。この上には二年間技術を磨く専門学校もあり、卒業すると学校が仕事を紹介してくれます。子どもたちは看板作り、ししゅう、デザインなどの技術を習得することができるのです。

勉強ができてうれしいと目をキラキラさせて話してくれる子どもたち。その未来の扉を開く重要な鍵である教育をすべての子どもたちが受けることができるように、ユニセフは今後も活動を続けていきます。

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