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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

コンゴ民主共和国:武力衝突の再開で、人々はさらに厳しい状況に

【2008年11月7日 ニューヨーク発】

コンゴ民主共和国:北キブ州地図
地図は参考のために掲載したもので、国境の法的地位については何らかの立場を示すものではありません。この地図は、RELIEFWEBの地図をもとに日本語に編集してあります。

コンゴ民主共和国東部の北キブ州で、どうにか保たれていた停戦が破られつつあり、すでに悲惨な状態にある人道的な状況がさらに悪化しています。この2日間、政府軍と反政府組織、そしてそれぞれが率いる同盟勢力の間に再び衝突が起き、さらに何千人もの人々が避難を強いられています。

今朝、ゴマ近くのキバチ避難キャンプ近くで銃撃が起こったとき、数千人の人々が避難キャンプから逃げ出しました。先週の衝突で、約1万5,000人がこのキャンプに避難したばかりだというのに・・・。

「人々が、切羽詰った状態に追い込まれているのがお分かりいただけると思います。」ユニセフ・ゴマ事務所のジャヤ・ムルシー広報官は言います。「人々は、今までに何度も避難を強いられてきました。今回で、おそらく5度目か、6度目の避難になります。」

ユニセフは、この衝突が起きたとき、キバチ避難キャンプで1万3,000人の子どもたちを対象に緊急のはしか予防接種プログラムを行っていました。この予防接種プログラムは、現在中断されています。

「私たちでさえも、何が起きているのか分からないのです。一日一日の変化どころか、1時間ごとの変化でさえ掴みきれないのです」と、ムルシー広報官。

国連事務総長の声明

ユニセフは、北キブ州でまっさきに支援を開始した組織のひとつ。
©UNICEF DR Congo/2008/Harneis
キバチから恐怖の中逃げる何千人もの人々。政府軍と反政府勢力との武力紛争が続く中、北キブ州では100万人以上が避難を強いられている。

ケニアの首都ナイロビでは、この武力紛争を解決するための地域サミットが開かれていますが、これに参加している潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、現在起きている武力衝突に懸念を表明しました。声明の中で、潘事務総長は、全ての武力勢力に対して、「多くの一般市民がさらなる避難と苦しみに苛まれるような活動は慎むよう」訴えました。

しかしながら、潘事務総長の声明によって、人災や暴力がなくなることはほとんどありませんでした。報道機関や人道支援団体の報告によると、この2日間で、ルツルとキワンジャで、少なくとも数十人が死亡したと伝えられています。

この武力衝突が勃発したとき、ユニセフのスタッフは、ルツルとキワンジャ周辺にいました。「私たちは、このとき人道支援のチームを送り込んでいたのですが・・・」と、ムルシー広報官。「武力衝突が起きたので、この人たちも避難させなければなりませんでした。今、ルツル一帯には、人道支援がまったく届いていません。」

コレラの発症件数が2倍

政府軍と反政府勢力との間で銃撃が始まり、コンゴ民主共和国東部のキバチ避難キャンプにいる人たち――若者からお年寄りまで――1万5,000人近くが避難した。その多くはすでに何度も避難を強いられている。
©UNICEF DR Congo/2008/Harneis
政府軍と反政府勢力との間で銃撃が始まり、コンゴ民主共和国東部のキバチ避難キャンプにいる人たち――若者からお年寄りまで――1万5,000人近くが避難した。その多くはすでに何度も避難を強いられている。

避難を余儀なくされているコミュニティに継続的な支援が送れない中、ユニセフとパートナー機関は、保健面で憂慮すべき事態が起きるのではないかと懸念しています。特に、栄養不良、はしか、コレラの流行です。

「実際、先週全ての避難地域で、コレラの発祥件数が増加していると言います」とムルシー広報官。さらに、ゴマ西部の大規模な避難所のような、人道支援団体のアクセスがいくらかあるところでさえ、病気の発生件数が増えているのだと、彼は付け加えました。

ムルシー広報官によると、コレラは、ムグンガ避難キャンプでは二倍に及んでいると言います。「私たちの手の届かない地域では、コレラの蔓延が悲劇なレベルにまで達するのではないかと恐れています。」

子どもたちが危ない!

キバチで紛争が開始されたとき、ユニセフは、1万3,000人の子どもたちにワクチン接種を行っている最中であった。このワクチンキャンペーンは現在中断されている。
©UNICEF DR Congo/2008/Harneis
キバチで紛争が開始されたとき、ユニセフは、1万3,000人の子どもたちにワクチン接種を行っている最中であった。このワクチンキャンペーンは現在中断されている。

病気や栄養不良は言うに及ばず、避難は通常の生活を混乱に陥れるものであり、特に子どもにとっては弊害をもたらします。

「ルツルの全ての学校が休校状態です。マシシの多くの学校でも休校になっています。」とムルシー広報官。ユニセフは、避難所内で臨時の学校を建てるためのプラスチック・シートやスクールキット(文具セット)を提供しています。しかし、いつも避難してまわっている状態の家族と子どもたちにとって、教育を受け続けるのは無理があります。

ユニセフは、避難の際、家族と離れ離れになってしまった子どもたちのことを憂慮しており、また、あらゆる武力勢力が、子どもたちを徴用しているという証拠が次から次へともたらされていることに憂慮の念を示しています。

「ルツルとキワンジャでの武力衝突では、37人の子どもたちが武力勢力に徴用されたという事実を掴んでいます。」ムルシー広報官は話します。「あの地域の緊張が高まっていることが非常に心配です。最近徴用された子どもたちがこうした武力衝突に使われるのではないかと・・・」

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