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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

ギニア:
首都コナクリを中心に、はしか感染が激増
子ども160万人に予防接種キャンペーン

【2014年1月21日 コナクリ/ダカール発】

ギニア共和国の首都コナクリを中心にはしか感染例の報告が激増しています。ユニセフはパートナーとともに、これ以上の蔓延を食い止めるため、ギニアの子ども160万人以上を対象に、はしか予防接種キャンペーンを開始しました。

昨年11月以来確認されたはしかの感染例は37件、その感染者すべてが10歳未満の子どもです。ここ数週間に報告されたはしかの感染者数は急増しており、うち子ども1人が亡くなりました。この事態を受けたギニア共和国の保健公衆衛生省は、首都コナクリ市内のマタム(Matam)、マトト(Matoto)、ラトマ(Ratoma)地区におけるはしか蔓延を宣言しました。ボケ(Boké)、コワイヤ(Coyah), ドゥブレカ(Dubreka), キシドゥグ(Kissidougou)、マンディアナ(Mandiana)といったコナクリ市外の他地域でも、はしか感染例が報告されています。

「私たちは、はしかの集団感染の拡大を強く懸念しています。はしかは感染力が強く、栄養不良状態の幼い子どもが感染すると命を奪われかねない、非常に危険な感染症です。コナクリのような人口密度が高い都市では、感染は急速に拡大します」とユニセフ・ギニア事務所のモハメド・アヨヤ代表は言います。

感染拡大を食い止めるため、ギニア政府とユニセフ、WHO、MSF(国境なき医師団)は協力体制を構築。ユニセフは、支援の第一弾として、ワクチンやワクチン保管のための冷蔵庫、注射針、その他医療物資の提供とともに物流面でギニア政府をサポートし、コナクリの KaloumやDixinn 近郊、コナクリ市外の感染が拡大している地域での、子どもたちへの予防接種の実施を支援しています。MSFとWHOは、コナクリ市内ではしかの蔓延が宣言されたマタム、マトト、ラトマ地区で予防接種の実施を支援しています。

ギニア全土での予防接種キャンペーンは、ワクチンや医療品などの物資面と資金面で継続的な予防接種実施の目途がつき次第、早ければ数週間以内に始まります。さらに、ユニセフはパートナーと共に、すでにはしかに感染している子どもへ治療薬をギニア政府に支援する予定です。

「時間の猶予はありません」と、ユニセフ・ギニア事務所のフェリックス・アケボ副代表は話します。「私たちは、この感染症が拡大するよりもっと速いスピードで動かなければなりません。はしかは感染から症状が出るまで最大12日かかるため、すでに国中に拡大している可能性があります。まだ予防接種を受けていない子どもたち全員が危険にさらされています。だからこそ、予防接種キャンペーンが急務なのです」

ユニセフとパートナーは、ギニア全土の9〜14歳のすべての子どもを対象とした予防接種キャンペーン実施に必要なワクチンの在庫補充のための資金を至急求めています。すでに感染した子どもたちへの治療薬も追加で必要とされています。

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