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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

ケニア:NBAスター選手が “参戦”ケニアのポリオ撲滅キャンペーン

【2013年1月2日 ケニア発】

© UNICEF video
ケニア北部で、幼い子どもにポリオワクチンを投与する北米男子プロバスケットボールリーグ(NBA)で活躍するディケンベ・ムトンボ選手。

北米男子プロバスケットボールリーグ(NBA)で活躍するプロバスケットボールのスター選手が、ポリオ根絶に向けたユニセフの取り組みを応援するため、ケニアを訪問しました。

家から家へ

今回ケニアを訪問したのは、ルック・ウバ・ア・モウテ選手、ニック・コリソン選手、ディケンベ・ムトンボ選手の3人。トゥルカナ地区の全ての子どもにポリオワクチンを接種するため、各家庭を訪問する形で実施されているユニセフのポリオ予防接種キャンペーンに参加しました。

「実際に、何人かの子どもたちにワクチンを投与しました。素晴らしい経験でした」こう話すのは、コリソン選手です。「一人ひとりの子どもたちのことを考えさせられました。この子は、ポリオから守られるのです。より良い人生を、できるだけ長く送ってもらいたいですね」

キャンペーンの課題

5歳の娘を持つコリソン選手は、トゥルカナでの経験は、ここに来る前には予想しなかった形で、彼の人生を変えるようなものだったと話しました。

トゥルカナの人々は、主に半遊牧の生活を営んでいます。そのため、自分たちが飲む水だけでなく家畜が飲む水も求めて、常に長距離を移動し続けなければなりません。

一方で、ポリオの予防接種は複数回にわたって受ける必要があります。この地域に住む子どもたちにとって、こうした生活は、予防接種を受ける機会を妨げる要因のひとつになっているのです。

身長2.18メートルのムトンボ選手は、その背を小さく屈めながら、2回目の予防接種を受けた子が住む(この地域で典型的な)小さな小屋のような家の外壁に、チョークで印をつけていました。

「村長になれるかも知れません」

こうした家に妻と3人の幼い子どもと住むエシュロン・ロコリキピさんは、数匹のやぎを育て、集めた薪を近くの村で売って生活しています。

ロコリキピさんは、ユニセフの予防接種チームを歓迎し、すぐに子どもたちへの予防接種を頼みました。彼は、3人の子どもたちに教育を受けさせたいと話します。

「私自身は、学校に行ったことがありません」「行く機会がありませんでした。でも、学校に通った方が、子どもたちの未来は明るいものになると思っています。子どもたちの人生は、まっすぐ前に進んでいます。好ましい人生に向かっているのです。ですから、子どもたちには教育を受けてほしいと思います。そうすれば、村長や医者になれるかも知れません。より良い人生を歩んでいくことでしょう」

14年前、ユニセフは、世界保健機関(WHO)や国際ロータリー・クラブ、米国疾病対策予防センターと共に、世界からポリオを根絶し、ポリオ感染を阻止するために必要不可欠なステップとして、全ての子どもにポリオの予防接種を行うべく、各国政府を支援するポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)をスタートさせました。ユニセフは、ケニアをはじめとする世界中の国や地域の子どもたちをポリオの脅威から守ることによって、子どもたちがより良い生活を実現することができるよう、活動を続けています。

【解説】
WHO(世界保健機関)では、2012年2月25日現在、ナイジェリア、パキスタン、アフガニスタンの3ヶ国のみを野生株ポリオウィルスが流行していると考えられる国として指定しています。ケニアは、既に「ポリオが根絶された国」とされていますが、特に北部の地域では“輸入例”が報告されているなどの理由から、ユニセフでは、昨年「根絶」が宣言されたインドをはじめとする他の多くの国や地域と同様、引き続き、本レポートにあるような予防接種キャンペーンを展開しています。

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