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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

レバノン:北部の難民キャンプで「子どもが安心できる空間」を提供

【2007年12月17日 レバノン、ナハル・エルバレド発】

ユニセフ・ベナン親善大使のゼイナブ・バビブ氏(右)とマラリア撲滅キャンペーンで、蚊帳を提供された親子。
© UNICEF Lebanon/2007
ユニセフは、レバノン北部のナハル・エルバレド難民キャンプで、紛争の中の生活を強いられている子どもたちのために「安心できる空間」作りのお手伝いをしています。

今年5月、レバノン軍と武装グループ「ファハタ・イスラム」軍との紛争が勃発して以来、ナハル・エルバレドのパレスチナ難民キャンプで生活する子どもたちは、恐怖と失望の日々を送っています。

紛争勃発時、6,500世帯以上が難民キャンプを離れましたが、これまでに、13歳未満の子どもたち650人を含む1,000世帯を超える人々が、これまでに戻ってきました。

難民キャンプでは、国内外の人道援助機関が様々な支援活動を展開していますが、子どもたちがもっとも必要と感じているものは、かつて故郷の町や村の生活の中で感じていた「安心感」です。住む場所を失い、友達を失い、時に家族までも失うなどして心に深い傷を負った子どもたちが、唯一安心できる場所は学校です。

子どもたちに安心感を与えてくれる学校の環境を整えるために、ユニセフは地元の市民グループ「ベッダウィ人民協会」と協力して、3つの倉庫を改修し、コミュニティの人々が誰でも使うことができる集会場を作りました。

輝かしい未来への希望

この集会場では、補習クラスや、多目的スペースで、レクリエーションなどの遊びや教育活動が行われています。こうした活動を通じて、特にこのコミュニティの若者が、紛争の中でもより前向きに生きてゆく力をつけてくれることをユニセフは願っています。

「ユニセフは、私たちが活動を進めるにあたって、そして何よりも、暴力や憎しみ、差別の無い明るい未来への希望を現実のものとするために、100%頼れる存在です。」地元の市民団体、パレスチナ文化クラブのラワド・サデ氏はこう話してくれました。

こうした活動の一方で、ユニセフは、他の人道支援機関と協力し、安全な飲料水やトイレなどの支援を、このキャンプでの生活を余儀なくされている人々に提供しています。ユニセフはまた、パレスチナ赤新月社とともに、17本のコンテナをキャンプに急送。移動式クリニックとして利用されるほか、衛生キットや飲料水の貯蔵庫として使われる予定です

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