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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

パキスタン地震: 困難な状況にある人々への支援―サブナンちゃんの物語

【2008年10月31日 パキスタン発】

10月29日パキスタン南西部バロチスタン州を襲った地震により、家を失ったサブナンちゃん(3歳)。

©UNICEF Pakistan/2008/Ramoneda

10月29日パキスタン南西部バロチスタン州を襲った地震により、家を失ったサブナンちゃん(3歳)。

サブナン・グルディンちゃん(3歳)は、りんごをかじろうとしましたが、家の敷地に入り込んだ見知らぬ人を見て、驚きます。10月29日、パキスタン南西部のバロチスタン州を襲った地震。サブナンちゃんは、マットの上に座っています。地震で崩壊した家の瓦礫をどかして作ったわずかなスペースの上です。

サブナンちゃんの家族は、親戚を含めて30人。皆なんとか無事に避難しましたが、ひとりが命を落としました。死は免れたものの、家が全壊したために、全員、夜には氷点下に達する寒空のもとで眠っています。

ジアラットの肥沃な渓谷に位置するこの小さな村々は、この地震で大きな被害を受けました。ひとつの建物も残っていない地域もあります。ワハム村では、人口1,200人の中で、すべての世帯が少なくともひとりは愛する人を失ったと報告されています。

家もなく、困難な立場にある子どもたち

政府の推計によると、この地震により、約10万8,000人が被災し、1万5,000家屋以上が崩壊しました。家を失った人の半数以上は子どもたちです。

普段のときでさえ、バロチスタン州の子どもたちは、パキスタンの中でも非常に厳しい状況に直面しています。10人にひとりは、1歳の誕生日を迎える前に命を落としています。5歳未満児の40パーセントは低体重。妊産婦死亡率は、全国平均の2倍にも及んでいます。

ユニセフはパートナーと共に、被災地の子どもたちが安全な飲料水や必須支援物資を受け取り、保健ケアを受けられるように、また虐待、搾取から子どもたちが守られるよう活動しています。

安全な飲料水と支援物資

バロチスタン州を襲った地震の影響を受けた半数以上は、子ども。

©UNICEF Pakistan/2008/Ramoneda

バロチスタン州を襲った地震の影響を受けた半数以上は、子ども。多くの人たちが住む家を失い、氷点下の気温になる屋外での生活を強いられている。

地震発生以来、ユニセフは、州政府の要請に応じて、最も被害の大きかった地域のひとつ、ジアラットの約1万2,000人の人々に安全な飲料水を提供しています。サブナンちゃんと村の子どもたちは、ユニセフが支給した温かい衣服を受け取りました。この支援は100世帯にいきわたっています。

また、ユニセフは子どもとその家族の緊急のニーズに合わせた緊急保健キットとその他の支援物資を提供しました。また、栄養不良の子どもたちと妊産婦・授乳期の女性たちに、UNIMIX(栄養補助食品)50トンを届けました。

加えて、260校の小学校がこの地震の影響を受けていると見られ、今後、ユニセフは学校再開に向けた支援活動と、学校用品の提供も行う予定です。

復興への挑戦

「私たちは、離れ離れになった子どもたちや、孤児、母子家庭などの最も弱い立場の人々が、支援やサービスを受けられるよう努力しています。」ユニセフ・バラチスタン事務所のジュディス・ブルノは話します。

「私たちは、政府やパートナー組織と密接に協力して、サブナンちゃんのような子どもたちとその家族が被災後も、暮らしを立て直せるように活動しています。」

ユニセフは、当面(2ヶ月間)の支援活動に必要な資金、500万米ドル(約4億9800円)を国際社会に求めました。

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