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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

南アフリカ: HIV/エイズ問題に取り組むクリケットのスター選手たち

【2009年10月13日 南アフリカ発】

© UNICEF South Africa/2009/Ingham-Brown
南アフリカ・カテェホンの青少年育成支援活動の現場を訪問した、スリランカ・チャンピオンズトロフィィーチームのスター選手、ラシト・マリンガ選手(写真右端)

スリランカのクリケット界のスター、クマール・サンガッカラ選手、アンジェロ・マシュース選手、チャマラ・カプゲデラ選手、ラシト・マリンガ選手が、南アフリカの首都ヨハネスブルグ近くのWITSECHO若者スプリント・ホリデー・プログラムで活動するHIVと共に生きる若者たちを訪問しました。

抗レトロウィルス療法を南アフリカの約1万人の子どもたちに提供する支援を行っているユニセフのパートナーの地元NGOと、ユニセフ、国際クリケット評議会(ICC)、国連エイズ合同計画(UNAIDS)、グローバル・メディア・エイズ・イニシアティブが参加する「THINK WISE」と呼ばれる国際パートナーシップが協力して、実現した今回の訪問。その訪問の舞台として用意されたのは、カテェホン芸術センターでした。

「THINK WISE」国際パートナーシップは、クリケット選手や監督、評論家、報道関係者、ボランティア、そして一般の人々に対し、エイズの感染とHIVの予防に関する教育活動を行っています。

自覚を促す

子どもたちを対象にした熱気溢れるクリケット教室の後、選手たちは、HIV予防などを含めた「生きるために必要な知識」の普及活動をしているスタッフや若者たちから話を聞きました。この活動は、若者が、自尊心をはぐくみ、他の若者たちと信頼を築き、その結果、責任ある選択をしてHIVの予防を促す態度を身につけること。その後、彼ら自身が、ピアー・エデュケーター(仲間の教師)として他の若者に同様の働きかけをしてもらうことを目指しています。

このプログタムに参加するほとんどの子どもたちは、妊娠するまで自らがHIV陽性であることを知らなかった母親からの母子感染か、予防治療を受けることができなかったためにHIVに感染した子どもたちです。

「今日ここで、HIVと闘うための取り組みを直接この目で見ることができて感激しています。」THINK WISEとクリケット協会の大使でもあるサンガッカラ選手はこう話しました。「この活動が行っていることは、こうした若者たちの生活に本当に良い影響を与えています。大きな希望を持ちました。」

保護と尊重と公平
© UNICEF South Africa/2009/Ingham-Brown
南アフリカのカテェホンで、子どもたちと話すスリランカチーム・キャプテンのクマール・サンガッカラ選手。

マシュース選手は、次のように話ました。「HIVと共に生きる若者が差別や偏見を受けることなく成長し、実りの多い生活を送ることを願っています。今日お会いした若者たちから希望をもらいました。世界のもっと多くの人々が、それぞれの成長段階にふさわしい正しい情報を得られるようになり、適切な行動をとれるようになればいいと思います。」

THINK WISEの目標には、若者たちが自分と他人を守る術を身につけること、HIVと共に生きる人々を尊重し、公平に接することが含まれています。

「保護。尊重。公平。私たちが、日頃からクリケットのプレー中で尊重している価値と同じですね。」(マリンガ選手)

「子どもとエイズ世界キャンペーン」

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