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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

ソマリアの若者たちが必要なライフスキルをユースセンターで習得

【2011年2月9日 ソマリア発】

© UNICEF Somalia/2011
ソマリアのブラオ多目的ユースセンターで、就職の情報を検索する女性たち。

パソコンの画面からちらりと下に目を走らせ、キーボードを軽快にたたくファシア・スレイマンさん(23歳)は、パソコンのチャット機能を使い、遠く離れた地、マレーシアのクアラルンプールにメッセージを送りました。

ブラオ市出身のスレイマンさんは、看護師になるにはどうしたらよいかを知りたがっています。クアラルンプールに住む従兄弟からのメッセージが、激励の言葉や参考となるウェブサイトのリンクと共に、流れるように彼女の元へ返ってきます。「とても驚きました。無料で会話ができるなんて。これまでは、とてもお金のかかる電話でやり取りするしかなかったのです」 と、スレイマンさんは話します。

彼女の使っているパソコンは、ブラオ多目的ユースセンターの中に新しく作られたITルームにある4台のパソコンのうちの一つです。このユースセンターは、ソマリア・ユース協会によって運営され、その資金は日本政府からユニセフを通じて支援されています。

進路相談

ブラオユースセンターは学校の卒業を間近に控えている、あるいは卒業したばかりの若者に対して、進路に関する助言を行う目的で5年前に設立されました。

「学校にいるときは一生懸命活動し、立派な成果を挙げても、その次に何をしたらよいのかわからない。この時期が彼らにとって一番厳しい時であることが多いのです。」ユースセンターのコーディネーターであるモハメド・アデンさんは言います。「仕事は簡単には見つかりません。そして明確な助言や指導がないために、その状況が若者を無為な進路へと導いてしまうのです。私たちは、生産的な助言と活動でそのギャップを埋めることを目的に活動しています。」

日本政府が支援するライフスキルに基づく教育プロジェクトの一環として、このセンターは2010年に修復され、拡大しました。このプロジェクトは、ソマリランド(ソマリア北西部)およびプントランド(ソマリア北東部)に、合わせて10の新設あるいは修復された多目的ユースセンターを支援しています。

支援の拠点

こうしたセンターの目的の中でも鍵となるのは、若者に選択肢や夢を与えるだけでなく、それを実現するために働く自信を与えることだと、ユニセフで若者の発達部門を担当しているフセイン・オスマンは言います。

「私たちは、討論や競技など若者たちが自ら主導する活動を支援しています。また、女の子たちも男の子たちと同じように、そういった活動において中心的な存在になるようにしています」と、彼は強調します。 「私たちは、すべての若者たちに、自身の持つ権利を知ってもらい、また、疑問を呈することができるようになってもらいたい。自尊心を持ち、例えば政府に対して、あるいは家の中で、遠慮なく主張してほしいのです。」

センターのナジャ・アデム所長は、こう補足します。「ここにセンターができるまで、若者たちは学校や町の空き地、喫茶店などに集まり、自分達の心配事について話していました。」

ITルームでは 、ヒバク・アブディラヒさん(23歳)が、コンピューター・プログラミングの資格に関するサイトが表示されるのを待ちながら、フェイスブックで写真を更新しています。「知らない間に、こうしたコンピューターの操作は、誰もができることになっていました。」と話します。「今は、コンピューター・プログラミングに関する情報をもっと知りたいと思っています。いつか、これを自分の職業にできると信じています。」

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