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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

心の傷は何か 絵を通じ知る
<スーダン・ダルフール>

<2006年7月11日、信濃毎日新聞掲載分>

避難民キャンプの子どもが描いた絵

アフリカのスーダン・ダルフール地方では、200万人もの子どもたちが現在も続く紛争下にあり、ユニセフの支援に頼っています。

多くの子どもたちは家族が無差別に殺されたり、暴力をうけるのを目の当たりにし、繰り返される襲撃の中で幾度も避難を余儀なくされています。暴行、レイプ、栄養不良、絶望的な貧困、病気…。心身ともに傷を負った多くの子どもたちが現在、避難民キャンプで生活を送っています。

そこにはシェルターや食料があり、子どもたち全員が教育を受けることができます。しかし、子どもたちは精神的なダメージに苦しみ続けています。ユニセフは国連機関やNGOなどと協力し、ダルフール地域の子どもたちの抱える心の傷の回復に努めています。

ユニセフ・ダルフール地域事務所代表は訴えます。「子どもたちが抱えた心の大きな傷は、おそらく残りの人生において、ずっと消えることはありません。これが一番の悲劇的なことなのです」

ユニセフなどは、「子どもにやさしい空間」をつくりました。ダルフールの15万人以上の子どもたちが利用しています。その空間にはスポーツ用品、勉強の文房具や画材品なども用意されています。たった1つのクレヨンセットは子どもたちが自分を表現するきっかけ作りになります。

絵は子どもたちの精神的なダメージを克服する方法のひとつです。絵をつうじて子どもたちは自身の悪夢を表現することができ、それが癒やしとなることもあるのです。子どもたちにとって、言葉で伝えることよりも、クレヨンで自分自身の気持ちを表現することのほうが簡単なこともあります。子どもたちが描いた絵は、子どもたちが何を見て、何を経験し、心の傷が何なのかを知ることができる重要な証しなのです。

こうした子どもたちへのユニセフの支援も、資金不足のため、スーダン・ダルフールに対する支援計画の縮小、支援プログラムの政府への移管の検討を余儀なくされています。スーダン政府にも十分な財政的資源はなく、運用能力も限られています。

現在まで寄せられているのは必要資金の20%のみ。資金が集まらないと、ユニセフが支援できる子どもの数は劇的に減少します。このままではさらに支援活動を縮小せざるを得ません。増え続ける避難民、暴力事件の激増、兵士となる子どもたちの実態が報告されており、ユニセフは子どもたちを守るための活動を縮小するのではなく、拡大していかなければならないのです。

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◇ 募金のお願い ◇

日本ユニセフ協会では、スーダンにおけるユニセフの支援活動を支援するための募金を下記の口座にて受け付けています。皆様のご協力をお願い申し上げます。

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