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日本ユニセフ協会
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「スクール・フォー・アフリカ活動報告会」
ユニセフ・ブルキナファソ事務所
教育プログラムチーフ 渋谷朋子氏 報告

【2017年5月9日  東京発】

アフリカの教育支援にご協力いただく毎月の募金プログラム『ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム スクール・フォー・アフリカ』。現在、日本の皆さまからのご寄付は、ブルキナファソの教育支援のために、大切に活用されています。2017年5月9日、ユニセフ・ブルキナファソ事務所で教育プログラム・チーフとして今年1月まで勤務していた渋谷朋子氏が、2016年度に皆さまのご寄付で実現した教育支援の成果について、報告を行いました。

【報告会概要】

2016年 ブルキナファソ教育支援の成果

以前は学習に適していない環境で子どもたちは勉強していました。

©UNICEF/Burkina Faso

以前は学習に適していない環境で子どもたちは勉強していました。

ブルキナファソで「スクール・フォー・アフリカ」は、「より多くの子どもが学校に就学し、卒業する」ことを目的として2012年11月に開始されました。日本の皆さまからのご寄付により、現在、ガンズルグ州、ナメンテンガ州、サヘル地方の3地域で支援が行われており、計612校で138,855人(女子66,718人、男子72,137人)の子どもたちを対象としています。支援の大きな柱として、①健全な学習環境を作る、②教育の質を向上する、③学校周辺地域の強化の3つがあり、それぞれの分野での2016年の成果を報告しました。

①健全な学習環境を作る

ユニセフの支援により、校舎で子どもたちは学べるようになりました。

©UNICEF/Burkina Faso

ユニセフの支援により、校舎で子どもたちは学べるようになりました。

■新たに幼稚園6園、小学校9校、中学校3校を建設しました。特に、幼稚園は資金を提供してくれる支援者・支援国が少ないため、現地でとても感謝されています。

■サヘル地方の152校の学校を対象に、1,300台の机の提供、学校クラブの設立支援を行いました。また50校には、図書館や運動場、学校菜園などの環境を整備するために、本や本棚、スポーツ用具、菜園用の道具を提供しました。

■上記の支援を通し、26,834人(内女子12,716人)の教育環境が改善されました。

日本の皆さまからのご支援で建設された幼稚園であることを示す看板が設置されました。

©UNICEF/Burkina Faso

日本の皆さまからのご支援で建設された幼稚園であることを示す看板が設置されました。

■サヘル地方の学校で、試験的に学校クラブに所属している子どもが地域の学校に行っていない子どもたちを探し出して、学校に通うように勧める「アクション・リサーチ」を実施しました。この活動により、270人の学校に通っていない子どもたちを見つけ出し、学校は楽しく教育が大切であることを子どもたちに伝え、学校に通うよう説得しました。

「アクション・リサーチ」についての映像はこちらから

 

②教育の質を向上する

■サヘル地方で52校の972人の小学校教員を対象に子ども参加型の教授法や子どもの権利、衛生・栄養教育などを取り入れた「子どもにやさしい学校」の研修を実施しました。

■「子どもにやさしい学校」のモデルが適切に教育現場で適切に運用されているか視察し、必要に応じてアドバイスできるように、交通事情が悪いサヘル地方に27台の巡回視察用バイクを教育視察官に提供しました。

■サヘル地方の電気が通っていない村に住む10,000人の生徒達に夕方以降も勉強できるように5,000個のソーラーランプを提供しました。

■読み書きを通常よりも早く学べる新しい教授法を試験的に4校に導入しました。 この教授法を取り入れた学校の校長先生は、「1年生の生徒たちは『2年生並みの』学び振りを発揮した」と評価しました。

教員研修を受ける先生たち

©UNICEF/Burkina Faso

ユニセフ「子どもにやさしい学校」の教員研修を受ける先生たち

幼稚園をまわって、テキストが正しく使われているか視察するユニセフのスタッフ

©UNICEF/Burkina Faso

幼稚園をまわって、テキストが正しく使われているか視察するユニセフのスタッフ

③学校周辺地域の強化

ユニセフの支援で中学校に通えるようになった女子中学生たち

©UNICEF/Burkina Faso

ユニセフの支援で中学校に通えるようになった女子中学生たち

■子どもの脳の発達や身体の成長にとって大切な時期である乳幼児期から総合的な発育を支えるために、300人の地域住民に「親業教育」を実施しました。研修を受けた地域住民は、それぞれの村で学んだことを他の村人たちに伝える役割を担っています。

■識字率が低いため、1,681人(内女性983人)の地域住民や若者を対象に識字教育を開催しました。

■女子教育を推進するために、小・中学校の女子生徒15,000人へ教材、女子中学生500人に自宅から遠く離れた中学校に安全に通学できるよう自転車、605人に奨学金をそれぞれ提供しました。

学校に通えなかった子どもたちが短期集中の授業を受けました。

©UNICEF/Burkina Faso

学校に通えなかった子どもたちが短期集中の授業を受けました。

■障がいをもった子どもの4人に3人は学校に通っていないなど障がい児教育が遅れているため、障がいをもった子ども2,601人(内女子1,230人) が教育を受けられるように、教員への研修や保護者への啓発活動などを実施しました。

■学校に通うことができなかった2,100人の未就学児・青少年に教育の機会を提供するために、短期集中授業や職業訓練を実施しました。

 

 

ユニセフは、2021年までにブルキナファソのすべての子どもたちが小学校に通い、卒業できるように、今後も皆さまからのご支援のもと、支援を継続していきます。今後も『ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム スクール・フォー・アフリカ』を通じて、あたたかいご支援をお願い致します。

■渋谷朋子氏プロフィール

東京都出身。青年海外協力隊員として1999年にガーナの村の学校に派遣されて以後、18年間アフリカの教育開発に携わる。ユニセフには2005年にブルンジ事務所に教育担当官として赴任して以来、モザンビーク事務所教育専門官、ギニアビサウ事務所教育プログラム・チーフ、ブルキナファソ事務所教育プログラム・チーフを経て、今年1月より、ニジェール事務所教育プログラム・チーフとして勤務。

 


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