HOME > 世界の子どもたち > 緊急支援情報 > バングラデシュ・サイクロン緊急募金
財団法人日本ユニセフ協会





バングラデシュ・サイクロン第10報
みなさまの温かいご支援ありがとうございました。
バングラデシュ・サイクロン緊急募金の受付は終了させていただきました。

【2008年3月31日】

2007年11月18日より多くの皆様にご協力いただきました「バングラデシュ・サイクロン緊急募金」は、2008年3月31日をもって受付を終了いたしました。2008年3月27日までにお寄せいただきました募金は、6747万円以上にのぼりました。皆様の温かいご支援に心から御礼申し上げます。今後もユニセフでは現地での支援活動を続けてまいります。

ユニセフの支援活動のご報告

2007年11月15日、バングラデシュ沿岸部を襲ったサイクロン「シドル」は、過去10数年来で最大規模のもので、850万人以上が被害を受けました。 女性たちが瓦礫の山の片付けに日々追われ、漁師が漁を再開し、多くの学校が再開されるなど、日常は戻りつつあるものの、生活は以前より困難です。子ども達は水を汲むために長い距離を歩かなければならなくなり、食料も少なく、住まいも不十分です。緊急支援活動の後は、長期的な復興支援の始まりです。ユニセフは、被災者の生活を被災前より、「より良くする」ために復興支援を続けています。

ユニセフが支援したファミリーキットを受け取る女性たち
© /HQ07-1912/Shehzad Noorani
ユニセフが支援した家族キットを受け取る女性たち

<緊急物資>

10万人の避難民を対象として、家族キット(鍋、皿、スプーン、 マグカップなどの日用品)や、 衣服、石けん、毛布、屋根用 のビニルシートを提供しました。

<水と衛生>

約50万人の被災者を対象に、給水トラックや移動式浄水器を使った緊急の給水活動を行うとともに、石けんや貯水容器、浄水剤を提供しました。
また、被災地域の約8割の掘り抜き井戸を修復しました。


ユニセフが支援するチャイルドフレンドリーセンターで給食を食べる子どもたち
© UNICEF/HQ07-1849/Shehzad Noorani
ユニセフが支援する子どもにやさしいセンターで給食を食べる子どもたち

<保健と栄養>

感染症の発生に備え、医薬品を提供しました。

また、高カロリービスケットを約14,700人の子どもと、約1万人の女性たちに配布したり、被災地の5歳未満の子どもたちや授乳中・妊娠中の女性24,111人を対象に、434トン分の栄養素混合食を配布しています。


チャイルドフレンドリーセンターでろ過された安全な水を飲む子どもたち
© UNICEF/HQ07-1849/Shehzad Noorani
子どもにやさしいセンターでろ過された安全な水を飲む子どもたち
チャイルドフレンドリーセンターでおもちゃを受け取り笑顔の子どもたち
© UNCIEF/HQ07-1847/Shehzad Noorani
子どもにやさしいセンターでおもちゃを受け取り笑顔の子どもたち

<教育と子どもの保護>

約784の公立学校の仮設校舎およびトイレや給水所の設置を支援しています。さらに、NGOが運営する学校の修復も支援しています。

また、えんぴつ、ペン、黒板、通学かばんなどの教材を提供したり、災害で心に傷を負った教員や子どもの心のケアを行っています。

「子どもにやさしいセンター」が 約60ケ所設置され、子どもたちの心の傷をいやすような活動 (遊びやちょっとした学習、心の ケア等)が行われました。 また、1,900セット以上のレクリ エーション・キット(おもちゃや スポーツ道具等)も提供されて います。


* * * * * *

◇ 募金のお願い ◇

ユニセフは、世界各地で発生している洪水や地震などの自然災害の被災者のために、緊急・復興支援活動を行っています。日本ユニセフ協会では、ユニセフが各地で実施する自然災害への緊急・復興支援活動を迅速に支援するため、自然災害緊急募金を受け付けています。
皆様のご協力をお願い申し上げます。