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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第20報
「子どもに優しい空間」〜被災地に広がる支援の輪〜

【2011年3月31日 東京発】

日本ユニセフ協会が被災地で避難生活を送る子どもたちのために展開してきた「子どもに優しい空間」。これまでのニュースでも「箱の中の幼稚園」や「レクリエーションキット」で楽しそうに遊ぶ子どもたちの様子をご紹介させていただきました。子どもたちの心のケアを目的に始まったこのイニシアティブは多くの方々の支持を得て、被災地の他の場所へとさらに広がりつつあります。

ボランティアさんたちの力

© 日本ユニセフ協会/2011/K.Goto

日本ユニセフ協会のボランティアとして東京から支援に入った楜澤美和さんは、大学でキャリアデザイン等を教えていらっしゃいます。「子どもたちがオモチャ箱をあけた時の満面の笑みを励みに、一人でも多くと思ってやっています。」そう語る楜澤さんは宮城県内の複数の避難所で「子どもに優しい空間」の立ち上げにずっと携わってきました。「子どもに優しい空間」の運営には被災地の大学生、高校生、中学生のみなさんもボランティアとして参加してくれています。

ボランティアさんたちの声

© 日本ユニセフ協会/2011/K.shindo
震災後の宮城県石巻市の様子。

宮城県石巻市の門脇中学校、渡波小学校、湊小学校、青葉中学校、蛇田中学校に設置された「子どもに優しい空間」でも、ボランティアさん達が日々子どもたちの心のケア支援に奮闘しています。ボランティアさんから寄せられた声の一部を紹介させていただきます。

「約1時間くらい遊びましたが、あっと言うまで、子どもたちは遊び足りなさそうでした。子どもたちに、『明日また絶対きてね』と言われたのが嬉しかったです。門脇で避難している女性の方に『今まで、子どもたちは布団をかぶって目をきょろきょろさせていましたが、ユニセフが来てから、元気に遊ぶようになった』と言われました。」

「避難所を見ていると、子どもたちが元気じゃないとおとな達も元気にならない。避難所全体が元気になればいいなと思いました。 もう少し子どもとの距離を近づけられるようにしたいと思います。」

「いろんな避難所を回ってみて、だんだんと子どもたちが元気になっていく姿をみて、『またいつやるの?』と声をかけられるたりするのが嬉しいです。」

「最初は子どもたちと遊ぶのに戸惑いがありましたが、色々なところをまわるうちに子どもとの距離が縮まっていったと思います。これからも避難所生活が続くなかで、子どもたちをどう飽きさせないでやっていくのかが課題だと思います。」

他の子ども支援組織と協力

日本ユニセフ協会は、「子どもに優しい空間」の設置と運営にあたり、長年にわたりユニセフの活動を支援してきてくださった被災地の自治体、教育委員会、学校、日本ユニセフ協会県支部や団体と連携しています。被災地の子どもたちを最大限にサポートするため、当協会は地方自治体の調整のもと、子どもの支援活動を実施している他の組織と協力を進めています。「箱の中の幼稚園」や「レクリエーションキット」のようなツール、そして「子どもに優しい空間」を運営するという当協会・ユニセフの知見が幅広く共有されることで、より多くの子どもたちが少しでも早く健やかで安全な環境に戻れることよう尽力しています。日本ユニセフ協会専務理事の早水研は、「こういう時こそ国内外の力を集めて一致団結、被災地の子どもたちの支援にベストを尽くしたい」と語りました。

4月1日には、「箱の中の幼稚園」と「レクリエーションキット」がそれぞれ100セット、コペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センターから届く予定です。