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財団法人日本ユニセフ協会
 



中東・北アフリカ緊急募金 第10報
リビア:混乱が続くリビアにユニセフの支援物資が届く

【2011年4月20日 ヨルダン/アンマン発】

© UNICEF Spain
4月16日、リビア西部のミスラタに向け、ユニセフ支援物資が、バルセロナ港で積み込まれた。戦いが続くリビアの子どもと家族向けの支援物資だ

4月20日、リビア西部のミスラタ港に、子どもたちの命をつなぎとめるユニセフの支援物資が到着しました。

「ミスラタの子どもたちは今、緊急に保護を必要としています」と語るのはユニセフ中東・北アフリカ地域事務所のシャヒーダ・アズファール代表です。「今回到着した支援物資は、子どもたちの基礎的なニーズを満たすものです。でも、長期的な回復を考えた場合、その道のりは、戦いが終わって初めて始まるといってよいでしょう」

今回新しく到着した支援物資により、15,000〜25,000人が恩恵を受けることになります。この中には救急キット、飲料水、浄水用の錠剤、衛生キット、子ども用のレクリエーション・キットが含まれ、4月16日、チャーター船でバルセロナ港から送り出されました。

人道的なアクセス

ユニセフは、2週間前、緊急外科手術用の医療器材、産科用の外科手術キット、助産キット、衛生キットをミスラタに送り込んでいます。ユニセフは、また、リビア東部で心理学的支援も行っています。

支援物資は、チュニジアやエジプトの国境沿いにも送られており、リビア国内で戦いから逃れてきた人たちのために使われています。今日までに、リビアから隣国に逃れた人の数は、50万人以上にのぼると推測されています。多くは移民労働者ですが、安全を求めて国境を越える人は増えています。

リビアでの混乱を受けて、ミスラタ、その他の地域では、人道的なアクセスが課題となっており、ユニセフは、支援を必要としている人たちへの自由で安全なアクセスが確保できるよう、関係者に呼びかけています。