HOME > 世界の子どもたち > 緊急支援情報 > スーダンダルフール 2004/8/20
財団法人日本ユニセフ協会




ユニセフ

◆スーダン ダルフール地域緊急支援 ◆

チャドへの難民最新情報(8月20日)

概要

image  昨年来激化しているスーダン・ダルフール地域の紛争を避け、隣国のチャドに逃れた難民は、8月初旬の時点で18万6,129人にのぼっています。そのうちすでに難民キャンプに収容されたのは16万5,685人。6,193人が難民登録を受けキャンプへの移送を待っており、残る1万4,251人はまだ国境付近に残されています。

 急激に人数の膨れ上がった難民キャンプでは、人々の生活は依然厳しい状況が続いています。特にトイレ等の衛生設備の不足や、トイレがあっても使わない難民が多くいることなどから、キャンプの衛生状態が懸念されています。特に3,600人が暮らすBredjingキャンプでは、許容人数を超えた難民が収容されていること、設備の不足、家畜と一緒に生活していることなどによって、1週間で1,200人が下痢の症状を訴えるような状況です。

 チャド政府は、8月10日、国際社会に対し緊急支援を求めました。チャド外務大臣ナゴーム・ヤサソーム氏は、「今いなごの大群がチャドを襲っているにもかかわらずスーダンからの難民への対応で資金が枯渇し、十分な対策を講じることができない。国民は食糧難の危険に直面している」と同国の窮状を訴えています。

ユニセフの活動

 ユニセフは、8月〜10月末までの3ヶ月間の東チャドに対する支援計画を発表しました。 この支援計画は、難民の子どもたちの安全、保護、発達を脅かしている緊急の問題に早急に対応することを目指しており、イリバ(難民地域の北部)での臨時事務所の開設やチャド国内のユニセフスタッフの増員も含んでいます。
 この3ヶ月計画に基づき、ユニセフは今週、チャドに逃れているダルフール難民への人道支援を強化するための緊急支援物資81トンをコペンハーゲンの物資供給部門から首都ンジャメナに輸送しました。8月20、スクール・イン・ア・ボックス(教材セット)525セット、レクリエーションキット90セット、注射器20,000本等が空輸され、さらに22日には、3トンの治療用ミルクF-75、28トンの高カロリービスケットなどを追加輸送しています。

 具体的なユニセフの活動内容は以下のとおりです。

<教育>
 60,000人のスーダン人の子どもたちのために、学校の開始が急がれています。仮校舎用に200テントが発注されました。現時点で、6ヶ所のキャンプですでに授業が開始され、13,500人の子どもたちが通い始めていますが、教育ニーズすべてに応えるにはまだほど遠い状況です。
 Djabal、Iridimi、Touloum、Milleのキャンプには、保育士のためのトレーニング資材を届け、またGoz-AmerとDjabalのキャンプでは家庭・福祉省から派遣している2人のトレーナーによって、研修を開始しています。

<栄養>
 6月に実施した子どもたちの栄養状態調査によって、子どもたちの栄養不良が深刻であることが明らかになりました。この状態を受けて、ユニセフは、ミネラル・ビタミン剤1トン−普通のミルクに混入すると1000人の子ども3か月分の治療用ミルクになる−を現在配布しています。750人以上の子どもが現在いくつかの栄養治療センターで治療を受けており、また新たに供給される治療ミルクF-75は、1000人の子ども6か月分をカバーできる見込みです。

<保健>
 チャドの難民キャンプに暮らす15歳未満の子ども86,400人の子どもすべてに予防接種をおこなうために、ユニセフは、はしかとポリオのワクチン合計206,000回分を支援します。これによって80%以上の子どもに予防接種を行うことを目指しています。

  • 50,000回分のはしかワクチン、42,000回分のポリオワクチン、さらに36,000回分のビタミンAは既にAbecheに届けられました。
  • Goz-AmerキャンプおよびDjabalキャンプでは、6ヶ月から15歳の子ども14,680人を対象としたはしか予防接種、5歳未満の子ども6,422人を対象としたポリオ予防接種、6ヶ月から5歳の5,505人を対象としたビタミンA補給を実施しています。
  • Kounoungo、Mille、およびAmnabakキャンプでも同様に、はしか、ポリオ、ビタミンA補給それぞれ14,880人、6,510人、5,580人の子どもを対象に予定しており、必要な機材がユニセフより届けられました。
  • その他Bredjing、Farchana、Touloum、Iridimiキャンプでも、はしかとポリオの追加キャンペーンを予定しています。

 2004年2月から3月にかけて、ユニセフは大規模な予防接種キャンペーンをチャドの子どもも含めた75,400人を対象に展開しました。しかしそれ以降何千人もの難民がチャドに入ってきています。難民キャンプと難民を受け入れているチャドの5保健区での定期予防接種事業を支えるため、ユニセフは、ワクチンの運搬・保存の質を高めるための予防接種機材(冷蔵庫、保冷ボックス、ワクチン運搬車、保冷袋)を提供する予定です。
 ユニセフは、現在10月に予定している全国ポリオ予防接種キャンペーンの準備をしています。このキャンペーンは、5歳未満のチャドの子どもたちとチャドに避難しているスーダン人の子どもたちすべてを対象に行われます。

<水と衛生>
 Bahaiにおいて、井戸建設のための調査を行ったところ、雨季においても必要量の水を確保できないとの結果が出たため、長期的に利用できる水源を見つけるための地質調査を開始しました。また6ヶ所のキャンプ(Farchana、Kounoungo、Touloum、Iridimi、Goz-Amer、Djabal)では、公衆衛生教育委員へのトレーニングが始まっています。マラリアを防ぐための殺虫剤の散布についても、関連機関との調整を行っています。


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◇ 募金のお願い ◇

 日本ユニセフ協会では、スーダンをはじめ人道危機に対するユニセフの支援活動を支援するための募金を下記の口座にて受け付けています。皆様のご協力をお願い申し上げます。