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財団法人日本ユニセフ協会
 



シリア緊急募金 第69報
子どもたちに大規模予防接種キャンペーンを実施中

【2013年10月25日 アンマン・ジュネーブ発】

© UNICEF Syrian Arab Republic/2013/Rashidi
シリアの首都ダマスカスの学校では、10歳から14歳までの80万人の子どもたちに予防接種が実施されています。

シリア東部でポリオと疑われる症例が複数確認されています。ユニセフは世界保健機関(WHO)やパートナー団体と、シリア及び周辺国で大規模な予防接種キャンペーンを実施しています。

シリア保健省は、10月24日から240万人の子どもたちを対象に、ポリオ、はしか、おたふく、風疹の 予防接種を開始しました。過去2年間、シリア国内では治安悪化や紛争地へアクセスできなかったことにより、およそ50万人の子どもたちがポリオの予防接種を受けられませんでした。紛争前、シリア国内の予防接種率は約95%でした。

© UNICEF Syrian Arab Republic/2013/Rashidi
ダマスカスにある学校では、2人の女の子が予防接種の順番を待っています。ユニセフは、この予防接種キャンペーンを通し、240万人の子どもたちに、命を守るワクチンを届けています。

紛争により多くの人が住む場所を追われ、子どもたちも安全を求めて国内外へと避難しました。予防接種の実施システムは崩壊し、幼児期における感染症の予防に有効な予防接種を受けることができず、子どもたちはポリオやはしかなどに感染するリスクが極めて高くなっています。

ユニセフは、シリア及び周辺国でワクチンが必要な場所にワクチンを届けています。また、パートナー団体を通じて、子どもたちに予防接種を受けさせるよう、地域社会に働きかけています。

シリア及び周辺国では、今年末まで複数回、または追加の予防接種キャンペーンを行います。人道支援ニーズが高まる中、ユニセフの活動に必要な必要資金額の4割が不足しています。

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