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財団法人日本ユニセフ協会
 



シリア緊急募金第87報
報告書「シリアにおける子どもと武力紛争」
ユニセフ声明を発表

【2014年2月5日 ニューヨーク発】

国連事務総長による報告書「シリアにおける子どもと武力紛争」は、3年に及ぶ内戦で子どもたちが残虐行為と虐待を受けていることを大きく取り上げ、直ちに内戦を終結させなければならないと訴えました。本報告書は、内戦後初となる子どもと武力紛争に関する報告書です。

報告書は、子どもたちが殺害や逮捕、虐待、拷問、手足の切断、性的虐待を受け、また武装勢力に関与させられていること、人間の盾とさせられていることを指摘。学校や病院は他の目的で使用されていることも明らかにしました。人道支援のアクセスは拒まれ、妨害されており、子どもたちや市民の被害は拡大し続けています。

こうした実態は子どもに対する甚大な侵害であり、報告書は対応を求めています。ユニセフは、紛争と関係のない子どもたちや市民を狙った攻撃を直ちにやめることを求める国連事務総長の呼びかけに賛同。これには、無差別で不均衡な被害をもたらす武器の使用をやめることを含んでいます。今週、アレッポでは波状攻撃も起きています。

5日に行われたユニセフ執行委員会で、ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは、紛争に巻き込まれた人たちとこうした人たちに影響を及ぼす人たちに、暴力から子どもたちを守るためにあらゆることをする義務があることを述べ、紛争は子どもたちが生み出したものではなく、子どもたちが何らかの役割を果たすべきでないと続けました。

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報告書原文(英語)
“Report of the Secretary-General on children and armed conflict in the Syrian Arab Republic”

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