国内のニュース(1)

アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使、モルドバへ

2004年4月10日から17日の日程で、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんは、中央ヨーロッパにあるモルドバという国を訪れました。19日にユニセフハウスで記者会見(きしゃかいけん)を行いました。

記者会見で視察の報告をするアグネス・チャンさん

モルドバはヨーロッパのなかでも最も貧しい国と言われています。モルドバの労働人口(ろうどうじんこう)の3分の1の人たちが海外にでかせぎに行っています。ほとんどが、若い人たちです。その多くの人たちは不法に滞在(たいざい)して働いたり、人身売買(じんしんばいばい)の犠牲者(ぎせいしゃ)になっているのではないかといわれています。人身売買の実態(じったい)は、保護された子どもたちのデータを見ると、ヨーロッパ全体の中で、最近はモルドバが一番多いそうです。2004年5月1日には、15カ国だったEU(ヨーロッパ連合)は、10カ国が加盟(かめい)します。このことによって、モルドバからいままで以上に多くの人が、でかせぎなどのために国境をこえて移動し、人身売買の犠牲になる子どもたちが増えるのではないかと心配されています。

アグネス・チャンさんは、実際に人身売買のひがいにあった子どもたちから話を聞いたり、ホームレスの子どもたちのためのシェルター(ひなんする場所)やケアセンターに行って、たくさんの子どもたちに会ってきました。ユニセフもこの人身売買の問題にとりくんでおり、アグネス・チャンさんは失業と人身売買を防ぐための施設でのユニセフのプロジェクトのようすも見てきました。

「性的な目的だけではなくて、モルドバの子どもたちは物ごいや物売り、臓器売買(ぞうきばいばい)、そして養子(ようし)として外国に売られています。けっして他人事ではないのです。日本でもしっかりと子どもたちを守ることができるように、早く人身売買を取り締まる法律ができることを願っています。みなさんもぜひ協力をしてほしいと思っています」と、うったえました。

アグネス・チャンさんの報告についてくわしいことは、ユニセフのホームページでもご紹介してゆきます。

全寮制(ぜんりょうせい)の児童保護施設(じどうほごしせつ)バスカウティ学校を訪問するアグネス・チャンさん

モルドバという国や、モルドバの子どもたちについて、もっと知りたい人は、ホームページ「アグネス大使モルドバ視察」のページで読むことができます。

また、ユニセフ国際シンポジウムでも、アグネス・チャンさんのお話をはじめ、専門家から人身売買についての意見を聞くことができます。大人むけの内容なので、少しむずかしいかもしれませんが、興味のある人はぜひ参加してください。

◆ ユニセフ国際シンポジウムのおしらせ◆

「積み残された子どもたち」
〜EU拡大の陰で、深刻化(しんこくか)するヨーロッパの貧困と人身売買〜

日時:5月21日(金)18時30分(受付は18時から)
場所:東京国際フォーラム(東京・有楽町)ホールC
※お申し込み、イベントの内容については、こちらを見てください。