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No.16
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“C8”ユニセフ子どもサミット開催!
〜17人の世界の子どもたち、イギリスに集まる〜

8つの国を代表する子どもたち
スコットランド出身の俳優でユニセフ大使でもある、ユアン・マクレガーさんは記者会見で、C8子どもサミットの目的と、貧しい地域にすむ子どもたちに耳をかたむけることの大切さをアピールしました。

2005年7月3〜5日の3日間、ユニセフは子どもサミット“C8”をG8の行われるイギリス・スコットランドで開催しました。

このC8は、G8の開催にともない、子どもたちによって行われたサミットです。世界に住む11歳から18歳までの代表17人の子どもたちが、今の世界の子どもたちの問題について話し合うために、スコットランドへ集まりました。

サミットに代表で参加した子どもたちは、世界でもっともまずしいとされている8つの国ぐに(ブータン、ボリビア、カンボジア、レソト、モルドバ、ギニア、シエラレオネ、イエメン)と、豊かな国ぐにといわれているG8に参加している国からは、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、開催国のイギリスの子どもたちが代表としてあつめられ、今自分たちがかかえている問題を、その後G8サミットで話しあわれるアフリカ、貧困などのテーマにもとづいて議論をしました。

そして、C8で話しあわれた内容を“CHILDREN for CHANGE”という宣言文にまとめ、G8のリーダーにアピールしました。“CHILDREN for CHANGE”には、今回話し合われた、貧困、教育、子どもたちへの暴力、子どもの参加、HIV/エイズ、児童労働、環境・水と衛生、健康と栄養など8つの項目にまとめられています。この宣言をつうじて「貧困はもういらない!」「今こそ教育を!」「HIV/エイズをなくそう!」「あなたたちの手で、子どもたちが直面する問題を変えることができます。どうか、一緒に行動してください!」と子どもたちはうったえました。

※ G8ってなに?

G8(Group of Eight Nations)は、世界でも豊かな8つの国ぐにをふくむ、政府どうしでつくられた組織です。メンバーは、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、日本、カナダそしてロシアです。G8のメンバーは、議題を決めて、毎年サミットを行います。そこではおもに、貿易、開発途上国との関係、経済についての問題がとりあげられます。

★参加した子どもたちを紹介!

☆ ギニア代表:エサトウさん(17歳)

もともとシエラレオネに住んでいたエサトウさん。戦争によって彼女はギニアに移り住むことになりました。働く子どもたちを支援する団体にかかわるようになるまでは、お手伝いさんをして働いていました。この支援団体は、先生たちによるグループで、子どもたちに読み書きなどの技術を教えています。エサトウさんは、ここでししゅうやさいほうを習い、読み書きの能力をいかした仕事をしています。

ギニアでの子ども国会のメンバーでもあるエサトウさん。今、彼女は働く若者たちによるグループの副代表をつとめ、意見や経験、知識を、同じ若者とわかちあうチャンスをつくる活動をつづけています。

 
☆ レソト代表:レイトゥメッセさん(13歳)

アフリカの南にある国、レソトからやってきたレイトゥメッセさんは13歳。日本でいうと中学1年生です。

レイトゥメッセさんは、2002年のはじめに、ユニセフと支援団体の協力で行われた学習会に参加しました。この学習会は、若者が直面している問題や課題に立ちむかうことができるようにするために行われました。また、親をなくしたり、困難な立場にある子どもたちをはげましたり、無料で小学校へ通わせたりする活動もしています。

この学習会に参加したことで若者の問題に関心をもち、レイトゥメッセさんは学校にもクラブをつくって、3年間リーダーをつとめました。問題をかかえる、同じくらいの年頃の子どもたちの相談役として活動をつづけています。

 
☆ ドイツ代表:マンヤさん(12歳)

マンヤさんは、読書や、歌を歌ったり、物語や詩を書くことが好きな女の子。マンヤさんは地域で行われているユニセフの活動に参加していて、教育や子どもたち、HIV/エイズや児童労働の問題について関心があります。

「私は学校で20人の子どもたちをあつめて、ユニセフグループを作ったの。世界の子どもたちの問題や途上国での子どもたちのようすを、同じ子どもやおとなたちに伝えたり、募金活動をしているの。このグループでエジプトへ行って、ユニセフの現地のプロジェクトを見学したわ。たくさんの子どもたちが道ばたでくらしていたの。それがとてもショックだった」

 
☆ イギリス代表:ジェイミー君(17歳)

スコットランドから来たジェイミーくんは、人種差別の問題にとりくむ活動を通じて、ユニセフの活動に参加するようになりました。「自分たちのコミュニティにあるどんなちいさな問題でも、取り組んでいけば大きな変化をもたらすんだ」

ジェイミーくんにとって、ユニセフの活動に参加することが、たくさんの子どもたちのかがやかしい未来のために行動する、チームの一員になったということなのです。「子どもサミットに参加することができて、とても光栄だよ」

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