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ユニセフ子どもネットウェブマガジン
No.19
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世界のニュース(2)

エクアドルの子どもたちを救おう
〜ユニセフとエクアドルのテレビ局がプロジェクトをくんだテレビ番組〜

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Nino Esperanzaへの募金を集めるためカラフルなコスチュームを着てパフォーマンスをするボランティアたち

 エクアドルは豊富な資源を持っている国ですが、この国の60パーセントの子どもは貧困下にいます。ユニセフはエクアドルで、基本的な社会サービスの充実や子どもの権利の実現を進めるための働きかけなどさまざまなキャンペーンを進めています。

 このような中で、3年連続で行われているテレビ番組“ニーニョ・エスペランサ(:スペイン語でHope for Childrenという意味)”は、エクアドルの人びとに大きな影響を与えました。

 テレビ番組“ニーニョ・エスペランサ”は、エクアドルにおけるユニセフの活動を経済的に支援するため、ユニセフ・エクアドルとエクアドルの中で最も大きいテレビ局が一緒に取り組んで2003年につくられました。おもな目的としては子どもたちに関する問題、特に子どもの権利のことを多くの人に知ってもらうことです。また、ゴミ捨て場で働くことを強いられている子どもたちを救い出し、学校に行けるようにする活動や親への教育も重視してきました。

 これは6時間の長時間番組で、子どもたちへの募金を受けつけるためテレフォン・ラインも開通されたり、携帯からテキスト・メッセージ募金や銀行口座に預金することもできるようになりました。今年から始まったこの銀行口座は、募金者のために今後も開設されます。番組内でのキャンペーンと一般募金により寄せられた募金は、404,000米ドル(約4,040万円)にものぼりました。最も注目されたのはテキスト・メッセージ・キャンペーンです。携帯から送られたメッセージは1通が1ドルの募金につながり、今年は84,000通、2004年には20,000通が寄せられました。

 “ニーニョ・エスペランサ”はエクアドルの社会に重要な影響を与えました。そして社会が変わりよくなることが大事なのだという人びとの理解とサポートを広げました。

 この番組で生まれた盛り上がりによって、エクアドルでのユニセフの存在は大きなものとなりました。そして、エクアドルの人びとによるサポートを広めることにつながっているのです。

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