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No.19
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世界のニュース(2)

もう一度、ポリオを世界からなくすために…

▲1988年(左)と2004年のおわり(右)にポリオが報告されている地域
 (赤の部分が報告がある地域)

▲トーゴでユニセフとWHOなどとおこなった予防接種キャンペーンのようす

▲ナイジェリアで一件づつ訪ね経口ポリオ・ワクチン投与していく

▲経口ポリオ・ワクチンは一回0.05mlを舌の上におとします。そして約1ヶ月の間隔をあけて2回〜6回摂取することで、ポリオウィルスにたいして免疫力をつけることができます。

▲エチオピアで保健スタッフがポリオワクチンをうけた子どものつめにマーカーでしるしをつけていく

▲5歳未満の子どもでポリオの予防接種を受けた家にしるしをつけている

みなさんはポリオという病気を知っていますか?
ポリオウィルスは水や食べ物を通して体内に入り、熱がでたりやげりをおこします。さらにウィルスが腸から神経がたくさんあつまっている骨髄というところに入っていくと、体がマヒしてしまいます。そうなると、歩くことが不自由になったり、体が一生思い通りにならないという、とてもおそろしい病気です。ポリオは人間の便をとおして感染しますが、スラムや不衛生な場所、栄養がたりない子どもや保健サービスがいきとどかない場所などでは感染させやすくしてしまいます。

 1998年にはポリオに感染している子どもは35万人いました。2003年には784人となり、99%もへりました。1998年に感染した子どもたちは125カ国にいましたが、2003年には、6カ国(ナイジェリア・インド・パキスタン・ニジェール・アフガニスタン・エジプト)まで減りました。しかし、2004年に世界からポリオがなくなるというあと一歩というところで、アフリカ西部と中央部にふたたびポリオの脅威(きょうい)がおそってきたのです。

 ポリオ感染の子どもたちが増えた理由はいくつかあります。ナイジェリア北部では経口(口からワクチンを入れる)ポリオ・ワクチンの安全性について根拠のないうわさが広がり、2003年7月から1年間、子どもにワクチンを与えることができなくなりました。

 ベニンでは、2001年にはポリオ感染はありませんでした。しかし、ベニンの隣の国ナイジェリアからポリオがわたり、2003年には4件、2004年には6件の感染がわかりました。件数は少なく感じられますが、ほおっておくのはとても危険なことです。

 2005年、アフリカでは22カ国で大規模なポリオ予防接種がおこわれました。保健スタッフはポリオ・ワクチンを持って一件一件家を訪ね、およそ100万人の子どもにポリオ・ワクチンを投与することができました。ポリオの予防接種が終わった家には、スタッフによってしるしがつけられます。この家庭には子どもが何人いるか、何人の子どもが予防接種を受けたかをしるし、すべての子どもたちにいきわたるように進められています。

 各国でさまざまなとりくみが行われていますが、アフリカ西部では若者が参加できるチャットウェブが2004年12月22日に行われ、ポリオについて話し合われました。チャットイベントに参加したダニエルくんは、「ポリオは社会をこわしてしまう。とても深刻な社会問題だと思うわ」と語っています。

 それから1年、今もポリオに苦しむ子どもたちがいます。すべての子どもたちにポリオ・ワクチンが行きわたるように、世界中からポリオがなくなるように、わたしたちも関心を持って世界に目をむけていきましょう。

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