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ユニセフ子どもネットウェブマガジン
No.19
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世界のニュース(2)

アニメーションキャラクター「ミーナ」
自然災害で傷ついた子どもたちをささえる

ミーナちゃんは8歳。アニメーションの主人公です。ミーナちゃんは小さな村に家族と一緒にくらしていて、ふだんは学校に通っています。ミーナちゃんが登場するアニメーションは、ユニセフのアイデアでつくられたもので、30以上のお話があります。その内容は、健康や衛生についてや、人身売買(じんしんばいばい)の危険をうったえるもの、また、子どもの権利を伝えるものもあります。

もっとも最近につくられたお話は、2004年にスマトラ沖地震でおこった津波(つなみ)、パキスタン地震など、自然災害による被害にたちむかう子どもたちの心のささえになるようにつくられました。

ミーナの弟、ラジューくんの声をつとめる、シャラヴァン・スレシュくん

「私たちは、津波だけじゃなく、子どもたちがとてつもなく大きな心の傷をもつような、いろいろな災害を経験してきました」。こう話すのは、南アジアのユニセフ地域事務局長をつとめるエスター・グルマさんです。「このミーナの映画や絵本は、日本政府の援助でつくられました。ミーナのお話を通じて、子どもたちの世話をする人、先生、両親、また地域の人びとが、災害後の子どもたちの気持ちを理解して、手をさしのべていくうえで、きっと役にたつことでしょう」。

今回の自然災害をテーマにしたお話を紹介しましょう。ミーナは小さな女の子ニーラちゃんと出会います。ニーラちゃんは、悲しくて、落ちこんでいます。それは、ニーラちゃんは地震のせいで、家族とはなればなれになってしまったからです。ミーナちゃんは、ニーラちゃんの家にいっしょに帰りました。そして、2人はおしゃべりをしたり、おいのりをしました。ミーナちゃんの家族もニーラちゃんの家族を探しました。幸運なことに、家族がみつかって、ニーラちゃんは家族のもとに戻ることができました。

テレビで放送されているミーナちゃんのアニメーションをみているバングラデシュの女の子

今では、ミーナちゃんのアニメーションは、南アジアの国々の子どもたちに知られています。また、ラオスやブータンでも同じです。自然災害をテーマにした最近のお話では、津波の被害を経験した子どもたちが協力してつくられました。そういった、つらい経験をしてきた子どもたちの意見は、ほかの子どもたちを救うために、なくてはならないものです。津波の被害でつらいことを乗り越えてきたからこそ、同じつらい経験をしている子どもたちの気持ちが理解できるのです。

ミーナちゃんを作り出した人のひとり、ラム・モハンさんは、「特に小さな子どもたちの間で、ミーナが知られるようになった理由は、メッセージをとてもうまい方法で伝えているからだと思う」と話しました。「お話の90パーセントが子どもたちを楽しませる内容になっていて、のこりの10パーセントが私たちがつたえたいメッセージになっています。このメッセージはユーモアや楽しさをもりこんで、子どもたちの興味をひくような内容になっています」。

ミーナちゃんは子どもたちにとって良いお手本です。ミーナちゃんは、学校に行くことを決心したり、困難にたちむかったりします。

ミーナちゃんはお話のなかでこう話しています。「どうして学校に行かせてくれないの?」「どうしてこんなに働かせるの?」。インドからやってきた先生は、このミーナちゃんの言葉について、つぎのようなことを言いました。「ミーナは、ほかの女の子たちがもつ疑問を、言葉にだして聞くことができる勇気があるんです」。

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