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ユニセフ子どもネットウェブマガジン
No.19
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国内のニュース(1)

元ユニセフスタッフ松岡さん
スリランカの水と衛生の問題を子どもたちに報告
〜レポート編〜


2005年12月、ユニセフスリランカ事務所のスタッフ松岡秀明さんが2年間の仕事を終えて帰国しました。12月23日、スマトラ沖地震から1年をむかえようとしているこの日に、ハンド・イン・ハンドに参加してくれた子どもたちへ報告会を行いました。

スリランカとはどんな国でしょうか?インドの南にある北海道よりすこし小さな大きさの島に2000万人が暮らしています。

この国に住む多数民族のシンハラ人と少数民族のタミル人とのあいだで、20年ものあいだ内戦が続いていました。今は停戦していますが、その内戦によって、人びとが生きるために大切な設備が破壊されてしまいました。

そのスリランカに派遣された松岡さんは、きれいな水やトイレをスリランカの人びとみんなが使えるようにするためのお仕事をしてきました。スリランカできれいな水を手にいれることができる人は、70パーセントくらいです。また、これまでトイレがない家や施設が多かったのですが、ユニセフの支援のおかげでトイレがあるところが全国でおよそ70パーセントにまで増えました。

どうしてきれいな水が必要なのかは、みんなもすぐにわかると思うのですが、さてどうしてトイレがひつようなのでしょうか?

トイレがないと、道や庭をトイレがわりにしてしまうので、汚れてしまいます。また道や庭が汚れると、土や水がばい菌で汚染され、汚れた土や水をさわった人の手や足にもばい菌がくっついて、口やお尻から体のなかに入って病気になることがあります。

このほかにもトイレは大切な役割をしています。学校でトイレに行くのがはずかしくて今まで学校に通うことができなかった女の子たちも、ちゃんとしたトイレができると学校に戻ってくるようになりました。子どもたちが安心して学校に通うことができるような環境づくりにも役立っています。

せっかくトイレができたのに、ふだん道や庭でのトイレになれている人は使わないこともあります。また、新しく井戸ができたのに、汚れた水を使っている人たちもいます。そういう人たちのためにも、みんなにトイレを使うことの大切さ、手を洗って清潔にすることがどんなにいいことなのか、きれいな水を飲むことが健康をたもつということを教える活動もしています。

2004年12月に発生したスマトラ地震の津波によって、海岸近くに住む人を中心に3万人以上の人びとが亡くなり、50万人以上の人びとが家をうしないました。今でも仮設住宅に住んでいる人がたくさんいます。津波や災害のあとに、被災した人びとにとってまず一番大切なのは、きれいな水を提供すること、そしてトイレなどの衛生設備をととのえることだと松岡さんは話します。ユニセフは急きょ水と衛生の専門家チームをつくって、10万人以上の人びとに支援をしました。今でもその活動を続けています。

松岡さんの話を聞いて、子どもたちは「トイレがどんなに大切かがわかった」「津波の被害の大きさにおどろいた」「スリランカのようすがよく伝わってきた」と話していました。津波の被害にあったすべての人びとが、一日もはやくふつうの生活を送ることができるようになるといいですね。

今回の報告会で松岡さんがもってきてくださったスリランカの写真を、ウェブ写真展で見ることができます!そちらもぜひ見てくださいね。

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