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No.23
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世界のニュース(1)

“アフリカのつの”をおそう干ばつで、危機にひんする子どもたち

アフリカのつの 地図

食事をもらうために学校に集まるケニアの子どもたち

アフリカ大陸の北東にある地域、エチオピア、ケニア、ソマリア、ジプチは“アフリカのつの”とよばれています。今、じゅうだいな危機が“アフリカのつの”をおそっています。深刻な干ばつがおこっているのです。それによって150万人の5歳にみたない子どもたちが危機にさらされていると、ユニセフは発表しました。

この干ばつで、エチオピア、ケニア、ソマリア、ジプチにすむ800万人の人びとが援助を必要をしています。ユニセフ事務局長のアン・ベネマンさんは、ユニセフはいま、これから数カ月のあいだにおこりうるもっと大きな被害をふせぐために、対応をつづけていると話しました。

「病気がひろがる可能性があります。しんこくな栄養不良と、かなりの人びとが避難民となっています。支援のために、国際社会のじんそくな対応がもとめられています」

エチオピア南部、ケニア北部、ソマリア中部と南部は、ここ数カ月、干ばつによって深刻な被害をうけてきました。2年間もつづいた雨不足は、家畜のいのちをうばい、作物は実らず、深刻な水不足をひきおこしました。

ソマリアの避難民キャンプにいる子どもたち。ここ3週間で、避難してきた家族の数は10倍にもなります

作物の不足と、家畜が死んでしまったことで、栄養不良になる子どもたちの数はさらにふえました。干ばつの影響をうけている地域は、もともとワクチン接種率が低いので、いきのこりをかけた子どもたちの命を、さらにおびやかしています。栄養不良で体が弱った子どもたちは、病気に感染する可能性が高く、そういった無防備な人たちには、はしかでもあっというまに広がり、命とりとなります。

政府と協力して、WFP(世界食糧計画)とNGOが“アフリカのつの”の国ぐにに入りました。ユニセフはすでに、ソマリア、ケニア、エチオピアで食料を援助しています。数カ月先、ユニセフは、その3カ国のほかにジブチをふくめ、栄養面をかんがえた食料支援計画をいっそう拡大して行います。予防接種にも力をいれて、ビタミンAを支援するキャンペーンをすすめ、水やトイレなどの衛生設備を支援します。お金がないことが原因でおこりうる子どもの虐待(ぎゃくたい)や人身売買(じんしんばいばい)、ひじょうに少ない資源をもとめて国境をこえようとする人びとの動きをおさえるということにもとりくみます。

ユニセフは支援をひつようとしている地域のために、1600万米ドルの支援をもとめています。影響をうけた地域、子どもや家族に水やほかの支援が、予防接種キャンペーンも含め、すぐに行き届くように、追加の協力も必要となるでしょう。

この干ばつは、子どもたちの教育にも長い期間にわたって影響をあたえます。多くの子どもたちは、食料や水をさがしにいくために、学校に出席していません。ソマリアにある4つの地域では、104ある学校のうち、今も授業をおこなっているのは、14校しかありません。ケニアにあるほかの学校では、家族で食べることができる食料を、出席した子どもたちに配布したところ、出席する子どもの数がふえたと報告されています。

「このかこくな干ばつは、他の国ぐにでおこっている緊急事態とおなじくらい、注目されなくてはなりません。私たちは命をまもるために、今行動しなくてはなりません」と、アン・ベネマンさんは話しました。

★くわしいお話は、日本ユニセフ協会のホームページでも紹介しています。アフリカ緊急募金のおねがいもしています。
https://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2006/pres_06_04.html

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