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No.24
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世界のニュース(1)

ベトナム:
「子どもとHIV/エイズ 東アジアと太平洋地域会議」開催!
ワークショップを通して、子どもたちの意見をアピール

若者代表の子どもたちの年齢は、12歳から18歳。「子どもとHIV/エイズ 東アジアと太平洋地域会議」の前に2日間かけて行われるワークショップで、HIV/エイズにかんする問題や経験についての意見交換をしあって、本会議で自分たちが伝えたいメッセージを考えました。

中国、インドネシア、ラオス、ミャンマー、モンゴル、パプアニューギニア、そしてベトナムから集まった、12〜18歳までの代表の子どもたち13人が、ハノイで開催された「子どもとHIV/エイズ 東アジアと太平洋地域会議」のユースフォーラムに参加しました。

「子どもと若者たちこそ、この東アジアと太平洋地域HIV/エイズ会議のリーダーでなくてはいけないんだ」。こう話しているのは、「子どもとHIV/エイズ 東アジアと太平洋地域会議」を翌日にひかえた13人の若者代表の子どもたちです。この地域で初めて子どもとHIV/エイズの問題をテーマにした会議です。

モンゴルからやってきた17歳のハグワースレン・ボールドバートさんはこう言いました。「今の政府は、HIV/エイズの問題をおとなの問題としてしかとらえていないんだ。政府は、子どもたちがもっとも危険にさらされているということに目をむけようとしないんだ」

多くの若者がHIV/エイズの被害を直接受けています。そのいっぽうで、HIVウイルスの恐ろしさについて伝える活動も、代表の子どもたちのなかまによってすすめられています。

若者代表のメンバーは、国やコミュニティにおけるHIV/エイズについての情報や、どうしたら広まってしまうことを防げるのかなど、お互いもっている情報を共有しました

「…私たちは、お互いに違う文化をもつ国からやってきたけれど、ひとりひとりが、悩みや問題をかかえている世界の子どものひとりであることには変わりないのです…」子どもたちが書いた宣言文を本会議のオープニングセレモニーで読みあげることをみんなで計画しました。

宣言文には、代表が本会議にも参加することも書いています。政府や国連関係、そして国際的な組織に、話しあったことをうったえ、もっとHIV/エイズの危機にさらされている子どもたちに注目をしてもらうことができるチャンスだからです。

また、子どもたちは次のことをつけくわえました。「この会議は、この地域に深くのこっている、HIV/エイズとともに生きる人びとがさらされている偏見(へんけん)や差別をなくすための最初の一歩であるべきなのです…」。さらに代表の子どもたちは、HIVウイルスにおかされたすべての子どもたちが、抗レトロウイルス(HIVウイルスの働きをおさえる薬)治療を受けることができるように、世界に協力もとめました。

東アジアと太平洋地域では、およそ3万1000人の15歳にみたない子どもたちが、HIV/エイズとともに生きています。そして1万1000人が2005年にあらたに感染しました。およそ45万人の子どもたちが両親または一方の親をHIV/エイズでうしなっています。感染者数は、アフリカなどにくらべると比較的少ないという声もありますが、この感染者の増加が新しい問題をひきおこすだろうと、専門家は警告しています。

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