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No.28
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世界のニュース(1)

アンゴラ
〜サッカー選手が子どもたちのために力を合わせて

© UNICEF Angola video 2006
アンゴラのストライカーのペドロ・マントラス(左)とチームキャプテンのファブリス・アクワはアンゴラの予防接種キャンペーンを広めるためTV映像に出演。
2006年6月21日、ちょうどFIFAワールドカップ2006TMドイツ大会が盛り上がりのピークを迎えているころ、アンゴラの首都ルアンダでは、アンゴラ代表選手としてワールドカップに出場したサッカー選手たちがお手本となって、戦争によって破壊された母国ではしかやポリオなどから子どもたちを守るためメッセージを発信しました。

7月初めに、政府はアンゴラの子どもを死に追いやる病気から守るためキャンペーンを行うことを発表しました。そして、FIFAとユニセフが共同で行っている共同キャンペーン『UNITE FOR CHILDREN. UNITE FOR PEACE.(子どものために。平和のために)』のもとに、ワールドカップ出場選手のファブリス・アクワ、ペドロ・マントラス、アントニオ・レボレボジョアン・ヤンバは、市民へ予防接種に参加するよう呼びかけるためテレビ放送に参加しました。

はしかにレッドカードを

© UNICEF Angola/2006/Stark-Merklein
メキシコ州予防で接種キャンペーンのために話し合うソーシャルワーカーたち。

この映像は、サッカーのフィールドを例えて使っていて、ゴールネットで蚊を追い出し、スター・ストライカーのキックでポリオを打ちまかし、ファールプレーとしてはしかがレッドカードをもらいます。

アンゴラサッカー協会のスポンサーを受けてつくられた映像は、スポーツがどういうものであるか、特にサッカーの持つ社会的な影響力がわかります。ユニセフ・アンゴラ事務所のプログラム・コミュニケーションチーフであるパウロ氏が言いました。「サッカー選手たちは、性別を問わず全ての年齢の人々のお手本となり、保護者へ子どもたちに予防接種を受けるように説得するパワーを持っているのです」

『健康的な生活を楽しもう』のスローガンのもとに、7月5日〜26日まで国内全土を対象としたキャンペーンが開催され、5歳以下の360万人以上の子どもに、はしかとポリオの予防接種が行われます。このとき、子どもはビタミンAと病気に対する抵抗力を高めるための薬も投与されます。また、アンゴラで一番の子どもの死亡原因となっているマラリア対策用に80万個の蚊帳が支援されます。

ポリオの復活

2005年11月に発表されたポリオの最新状況を報告したアンゴラのレポートでは、同年の6月初旬に隣国のナミビア共和国とコンゴ共和国でポリオが再発したことを受けて予防接種キャンペーンの緊急性が強調されました。WHO(世界保健機構)によると、ウィルスはアンゴラからもたらされたかもしれないということでした。

予防接種の推進は、ミレニアム開発目標が目指した、妊産婦死亡率と5歳未満児死亡率の削減のためにすすめられている政府の戦略計画の一環でもあります。
最近アンゴラでは、生涯に妊娠・出産で死亡する危険と5歳未満児の死亡率(出世時から満5歳に達するまでに死亡する確率。出生1000人あたりの死亡数で表す)の2つが世界の中でもとても高いという統計結果がでています。

サッカー選手によるアドボカシー活動

© UNICEF Angola/2006/Stark-Merklein
病院で横たわるマラリアに感染した息子と母親サクワイラ。

アンゴラにあるルエナ病院のマラリア予防緊急センターでは、9月から3月までの雨の季節は、毎日30件ほどマラリアの症状の患者が訪れ、その中で約80%が、5歳以下の子どもだそうです。

19歳になる彼の母親サクワイラは、生まれて4カ月のイサメルが熱や下痢、吐き気など典型的なマラリアの症状が出るとすぐに救急室へ彼を連れて行きました。イサメルはルエナ病院に一週間入院し、とても良くなりました。母親によると、赤ん坊を寝かせるとき、蚊帳は使っていなかったそうです。「私たちが、サクワイラのような人々へメッセージを伝えたいとき、サッカー選手以上に人々に影響力をもてる人はいないのです。」とユニセフ・アンゴラ事務所のアラウジョ氏は言いました。

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