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ユニセフ子どもネットウェブマガジン
No.34
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世界のニュース(1)

パレスチナ:内戦から平和の合意へ 子どもたちが今おもうこと

© AP Photo/2007/Hana
パレスチナの内戦に反対する運動に参加している子どもたち

2007年2月8日、パレスチナ国内であらそいをつづけてきた、ハマスとファタハというふたつの大きな政治グループのリーダーたちが、あらそいをやめることに、サウジアラビアのイスラム教の聖地(せいち)メッカで合意(ごうい)しました。

報道記者や、世界中の人たちによって、今回の合意についていろいろな意見が伝えられています。しばらくの間は、紛争がおさまって、ガザ地区やそのまわりにすむ若者たちは、安心してくらすことができそうです。

「私たちは、平和にくらしたいだけなの」16歳のジュリーは、ユニセフラジオの電話インタビューにそう答えました。「私たちは自分の国、居場所がほしい。ただそれだけ」。

ジュリーにとっては、最近のパレスチナ人どうしの武力紛争(ぶりょくふんそう)は、パレスチナ人とイスラエル人との間のあらそいよりも、とてもきがかりなことです。「わたしたちはお互いにあらそってはいけないのよ。同じ民族であらそうなんて、はずかしいことだわ。私たちはひとつの民族なのに…」。

ジュリーは、武力紛争のせいで、日常生活にどんな影響があったかを話してくれました。

© UNICEF OPT/2007/Sabella
学校でおたがいに勉強をおしえあう子どもたち

2週間前、テストが終わったあと、突然あらそいがひどくなり、生徒たちがいそいで家へ避難(ひなん)しました。いっしょうけんめいテストのために勉強を続けてきた生徒たちにとって、テストがおわってよろこぶことも、やりたかったこともできないのです。

実際に、ほとんどの子どもたちがテスト明けの休みを家のなかで、外での爆弾の音や車の音を聞きながらすごすことをよぎなくされていました。授業がはじまるはずだった日も、学校はしまったままです。生徒たちにとって、家から学校まで移動することがとても危険だったからです。

「昨日、私たちは外にかけ出したわ。そしてお祝いをしたの」。それは、「武力紛争をもうしない」という合意がされたあとのことでした。

● 子どもたちの心のダメージ

しかし、家のなかに何週間もひきこもっていることは、心にダメージをあたえます。外でなにがおこっているのかを知らせるため、みんなが安全かどうかを確認するための電話がなるたびにジュリーたちはおびえました。

そして家のなかですごすことは、たいくつです。

「私たちは、ラジオで伝えられているニュースをいつも聞いていることに、とてもうんざりしたの。だってそればかりの生活だから。そして、とても怖かったわ」。

18歳のヤファは、今回の紛争で2人の友だちの命をうしないました。10歳の男の子と17歳の友だちが、紛争にまきこまれたのです。「本当に悲しかった」とヤファは話しました。「たとえ、私がかれらを知らなかったとしても、なにも罪のない人たちが殺されていることが、とても悲しい…」。

● 学校へもどろう

このふたりの女の子たちは、メッカでの合意のニュースをきいて、とても喜びました。でも、不安な気持ちもあるようです。

「外から花火の音がきこえたの。それですごく幸せな気分になったわ。でも、その合意が本当に実現されるのかはわからないわ。だって、これまでにたくさんの合意がされてきたけど、結局また紛争になってしまったんだもの」。とヤファは話しました。

また、ユニセフの広報官モニカさんは、今回の合意がパレスチナの子どもたちに平和をもたらすだろうと話しています。「2006年は子どもたちにとってひどい年でした。死者の数も、前の年の2倍でした」。

ジュリーとヤファは、自分たちの将来を不安に思いながらも、紛争のなかでの生活からのがれることができました。次の日、学校がふたたび再開されました。

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紛争によってうしなわれた時間を、とりもどすことはできませんが、ふたりがこれから平和にくらすことができるといいですね。ユニセフもパレスチナの子どもたちを応援しています。

 ユニセフラジオで、ジュリーとヤファの声を聞いてみよう!
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