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ユニセフ子どもネットウェブマガジン
No.34
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世界のニュース(1)

ソロモン諸島をおそった地震・津波から1カ月

© Solomon Islands'Ministry of Health/Ogaoga

4月は、日本でも地震がたくさんの地域でおこりました。とくに、石川県や三重県でおこった大きな地震では、たくさんの人が家をなくして、けがをされたことを、みなさんもよく知っていると思います。多くの人たちがたいへんな被害をうけました。

今から1カ月まえの2007年4月2日(月)朝7時40分に、ソロモン諸島(しょとう)を、マグニチュード8.1の地震と津波(つなみ)がおそいました。地震があった一週間後の報告によると、この地震によって5万人が被害(ひがい)をうけ、そのうち子どもは3万人をこえると言われています。900軒以上の家や建物がこわれたため、およそ25,000以上の人が住むところをなくしてしまったそうです。

ソロモン諸島は、南太平洋にある小さな島があつまった国です。南にオーストラリア、西にはパプアニューギニアがあります。交通や連絡をとる方法がかぎられているということが、支援をむずかしくしています。実際にどのくらいの人たちが被害をうけたのかも、いまだにはっきりした数字が出ていません。

© Solomon Islands'Ministry of Health/Ogaoga

ユニセフは、現地の支援をすすめています。地震と津波が発生したあとの数日間で、ユニセフは4万人を3カ月間支援することができる緊急保健キット4セットのほかに、水をためておくための容器が4,000個以上、子どもたちが遊びをつうじて傷ついた心をいやすためのレクリエーションキットが13セット、水分をからだに吸収しやすくするための経口補水塩(けいこうほすいえん)3,000袋、そして石けん6,500個を送りました。また、ユニセフはソロモン諸島の政府と協力して、6カ月〜14歳までの子どもを対象にしたはしかの予防接種と、ビタミンA補給キャンペーンをはじめました。日本の政府もこの状況をうけて、すぐに協力をすることを決定しました。

2年前におこったスマトラ島での地震・津波をはじめ、予測ができない自然災害は、大変な被害をひきおこします。水や食料など、人が生きていくために最低限(さいていげん)必要な物を支援するほかに、体だけではなく心にうけた傷をいやすための活動もすすめられています。また、そういった心に傷をうけた子どもたちのためにも、いちはやく学校が再開されることも必要とされています。

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