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日本:「ちっちゃな図書館」、笑顔が届いています!

2011年4月25日


© 日本ユニセフ協会
大船渡市の大船渡中学校の避難所

被災地の子どもたちに「えほんをおくろう。えがおをおくろう。」のかけ声で始まった「ちっちゃな図書館」プロジェクト。みなさんのあたたかいご協力のおかげで、日本全国からたくさんの絵本が日本ユニセフ協会にあつまりました。絵本は、4月下旬より被災地の避難所へ順番に届けられています。また、被災した幼稚園や保育園にも届けられています。

絵本が届けられた場所のひとつ、陸前高田市の下矢作保育園ではここ数年、新しく入園してくる子どもがいないため、園長先生は閉園も考えていたと言います。しかし、春からは、津波のために園舎が使えなくなった竹駒保育園の子どもたちも仲間入りし、ふたつの保育園を合わせて46名でスタートします。


© 日本ユニセフ協会
下矢作保育園の園長先生と一緒に本を読む子どもたち

日本ユニセフ協会のスタッフが「ちっちゃな図書館」の箱を開くと、下矢作保育園に集まっていた子どもたちは目をかがやかせました。絵本を自分で手にとって、次々とページをめくる子ども、先生に読み聞かせてもらう子ども、お母さんと一緒に本を選ぶ子どももいます。「はらぺこあおむし」のページを夢中でめくる男の子に「お気に入りの本が戻ってきたね。」園長先生がやさしく語りかけると、男の子ははじけるような笑顔でうなずきました。

「保育園は子どもたちにとって安全で楽しいところにしたいんです。」と竹駒保育園の梅木先生は話します。「陸前高田は復興して、子どもたちにとって安全で楽しい町になると信じています。」

財団法人 日本ユニセフ協会