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マレーシア:登録されていなかった子どもたちが学校へ

2011年5月16日


© UNICEF Malaysia/2011
教育センターで算数の授業を受けるベンハルくん

マレーシア・ボルネオ島の海岸沿いにある村、カンプン・ヌンバク村には、フィリピンからの移住労働者たち約8,000人が住んでいます。公式の出生登録をしていないと、子どもたちはこれまで学校に通うことができませんでした。しかし、ユニセフからの支援で、地域が教育センターをつくり、カンプン・ヌンバク村の登録されていない子どもたち320人が授業を受けられるようになりました。この教育センターでの授業は、はじめは読み書きを中心に行われます。おさいほうや大工仕事などの職業訓練も受けられるようになる予定です。 11歳のベンハルくんはマレーシアに生まれましたが、出生登録証をもっていません。そのため、公立の学校に通うことはできませんが、ユニセフが支援する教育センターに通っています。ベンハルくんは、「学校に行って、友達に会うのが楽しみなんだ。頭がよくなるように勉強したい」と話します。

財団法人 日本ユニセフ協会