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ソマリア:食糧危機に苦しむ子どもたち

2011年7月21日


© UNICEF/NYHQ2009-0629/Kamber
病院で点滴を受ける子ども。(ソマリア・2009年撮影)

ソマリアでは、食糧危機のため、子どもたちが栄養不良に苦しんでいます。この緊急事態はソマリア南部全体に広がり、ソマリア南部だけでおよそ47万人の子どもたちが栄養不良になっています。緊急支援がなければ、命をうしなう危険が高まっています。
ソマリアの食糧危機は、干ばつによって食べ物の値段が高くなってしまったことが原因です。人々は、家畜など生きていくために必要なものをすべて失いました。多くの子どもたちは、住みなれた土地をはなれ、支援を求めて国内の都心部や国境付近へ移動します。しかし、移動する前に、栄養の支援や飲料水、保健サービスを届けなければなりません。そうすることで、子どもたちの命を守ることができます。栄養不良のほか、はしか、げり、肺炎などの病気の流行で、子どもたちの危機的状況はさらに広がっています。

財団法人 日本ユニセフ協会