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ケニア:栄養不良の息子によりそうお父さん

2011年8月3日


© UNICEF Kenya/2011/Tidey
ケニアのダダーブにあるハガデラ病院で、栄養不良のアデンちゃんを抱きしめるアブディレさん。

アフリカ北東部「アフリカの角」地域にあるソマリアは、干ばつによって深刻な影響を受けています。アブディレさんは、母親、妻、4人の子どもと一緒に住んでいましたが、干ばつのため、食べ物を求めてソマリアからケニアのダダーブにある避難所に向かいました。25日間の長い旅の途中、アブディレさんの妻は、飢えのために倒れてしまいました。1番下の子ども、3歳のアデンちゃんは栄養不良になり、病院に運ばれました。そのときのアデンちゃんの体重はわずか5キロ。とても危険な状態でした。アブディレさんは病院に泊まり、ずっとよりそっています。アデンちゃんにふれたり、食べさせたり、なだめたり、抱きしめたりしています。アブディレさんは言います。「今、これまで以上に、私たち家族にとって一緒にいることが大切なのです。息子は、日に日によくなっています。アデンは、生きのびると信じています。」
ユニセフは、今後、数万人以上の子どもとその家族にできるかぎり早く支援を届けるため、栄養補助食の支援を広げていきます。

財団法人 日本ユニセフ協会