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パキスタン:キャンプで生まれた、新しい命

2011年9月30日


© UNICEF Pakistan/2011/Youngmeyer
避難キャンプのテントの前でお母さんの腕に抱かれる、生後12日のシャニニちゃん。

大きなモンスーンによる大雨がパキスタンをおそいました。シャニニちゃん一家は、大雨による洪水で家が壊れてしまい、他の多くの人々と一緒に避難キャンプへ逃れました。シャニニちゃんのお母さんは、キャンプへ避難してきた2日後に地元の保健センターの臨時施設でシャニニちゃんを出産しました。

シャニニちゃん一家に与えられたテントはせまく、固く汚れた地面の上にうすい毛布をしいて寝ています。うまれたばかりの赤ちゃんにとって決してよい環境ではありません。家族はとても貧しく、果物や野菜を買うことも難しい状況です。蚊から身を守るための蚊帳も不足しています。

ユニセフは保健省と連携し、保健チームの活動を支援しています。この保健チームによってこれまでに3,000人以上の女性たちに、妊娠中や出産前後のケアが行われました。また、キャンプの13万5,000人以上の子どもたちに、はしかやポリオなどの予防接種を行う予定です。

避難生活を強いられている人々が一日も早く元の生活にもどれるよう、ユニセフはこれからも支援を行っていきます。

財団法人 日本ユニセフ協会