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ソマリア:コレラと下痢を防ぐための取り組み

2011年10月3日


© UNICEF/NYHQ2011-1189/Holt
首都モガディシュの保健施設にいる下痢にかかった子ども

ソマリアでは、飢餓と武力紛争の影響をうけ、数十万人もの人々が食べ物と安全な場所をもとめて、首都モガディシュへ避難しています。重い栄養不良の状態でキャンプにたどりつく人々もいます。多くの人々が集まる都市や避難民キャンプでは、コレラなどの感染症が一気に広がっていくおそれがあります。

ユニセフ・ソマリア事務所で保健・栄養支援事業部長をしている國井修医師は、「下痢などによる病気は、多くの場合、不衛生な環境と汚れた水によって引き起こされます。急性栄養不良は病気をさらに悪化させてしまいます。」と話します。現在、ソマリア南部では、数百万人がコレラや下痢などの病気にかかる危険にさらされています。下痢を引き起こす細菌の種類や下痢の症状、治療の方法などを看護師に指導するため、ユニセフは地元の医療チームと協力をして研修を行っています。

財団法人 日本ユニセフ協会