世界のニュース

日本:相馬の子どもが考える東日本大震災

2011年11月14日


© 日本ユニセフ協会
発表会のようす

地震で大きな被害を受けた福島県相馬市の相馬市教育委員会は、子どもたちがこの震災とどのように向き合い、相馬市の未来についてどのように考えるのか、子どもたち同士で意見を交換し、考えを深めていくことが必要だと考え、11月6日に「相馬の子どもが考える東日本大震災」発表会を開催しました。日本ユニセフ協会は、子どもたちが考える子どもたちに優しい復興の実現を支えるために、今回の発表会の実施を支援しました。発表会に参加したのは、相馬市内の小学校10校、中学校5校で、各校の代表3名がチームになり、まとめた内容を発表しました。発表内容には、震災直後の子どもたちのようす、家族の状況、震災後に気づいたこと、子どもたちの願い、また、相馬市の未来や復興への強い思いがこめられていました。

<子どもたちの発表から>

  • 今まではいるのが当然だと思っていた家族の大切さ、命の大切さを知りました。水や食べ物のありがたさ、普通の生活が送れることが大切なんだと思いました。
  • 人口が福島県で約3万人、相馬市で約1千人減りました。美しい自然、住みやすい相馬。相馬の良いところ、安全なところを全国にアピールして、相馬が元気になるために、住む人が増えてほしい。
  • 支援してもらったことについて感謝の気持ちを忘れません。自分が大人になったときに、子どもたちにそのことを伝えたいと思います
財団法人 日本ユニセフ協会