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ニジェール:子どものために努力するお母さん

2012年5月17日


© UNICEF Niger/2012/Therrien
ナフィッサちゃん(3歳)とお母さんのアイチャトウさん

アフリカ西部の国ニジェールのニアメ州の病院は、栄養の足りない子どもたちでいっぱいです。入院している子どものそばには、心配そうな顔のお母さんたち。お母さんたちは何時間も何日もかけて病院へやってきます。病院へ行くお金がなくて、親戚にお金をかりなければいけない人もいます。

「入院する子どもの数は昨年よりも多くなっています。」と病院で働くアミナ・マノウさんは言います。ニジェールでは今、じゅうぶんにごはんを食べられない人が600万人以上、重い栄養不良の5歳未満の子どもは39万4,000人にもなります。

3歳の娘をもつアイチャトウさんは、「昨年は雨が降らなかったので、何も収穫がありませんでした。」と話します。娘のナフィッサちゃんが何も食べられなくなり、高熱が続いたので、親戚にお金をかりて一日かけて病院に連れて行きました。

病院で治療を受けて、ナフィッサちゃんは体重が増え、遊べるようになりました。また、もうすぐ退院できるという知らせも届きました。これからは病院に通いながら、栄養治療食で治療を受けていきます。アイチャトウさんのようなお母さんたちは、子どもたちのためにできるかぎりのことをしようと努力しています。

財団法人 日本ユニセフ協会