バングラデシュ:子どもたちがテレビのニュース報道を制作2013年2月27日
「こちらは『ATNバングラ』です。ダッカのミルプルにあるジュネーブ難民キャンプのスラムから、シャムパ・イスラムがお伝えします。」 レポーターは、シャムパさんを含め全部で6人います。子どもたちは、8ヶ月間の研修を通してネタ作り、台本の書き方、撮影方法、インタビュー方法、ニュースの見せ方、正しい発音について学びました。それでも街頭でのレポートは簡単ではありません。厳しい状況にいる子どもたちに結婚式で出た食べ残しを売っている、という話を取材したときには、結婚式の会場の人から嫌がらせを受けたり、インタビューに応じてくれない人もいました。それでも、あきらめずにチーム全員で努力を重ねたおかげで放送することができました。 この「子どもたちの目から」コーナーは、ユニセフと地元NGO「バングラデシュ子どものテレビ基金」、テレビ会社「ATNバングラ」との協力のもとで行われています。レポーターの子どもたちの親や保護者はユニセフの支援した公共施設で暮らしていて、子どもたちは経済的に最も厳しい環境で育ちました。プログラムを始めた時、子どもたちは内気でしたが、ニュース制作を通して、自信を持つようになりました。学校の成績も上がりました。視聴者は、こんなに若い学生たちが難しいテーマに取り組み、レポートしていることに感心しています 「子どもたちの生活をより良くするために、社会を変えられるようなジャーナリストになりたい。」とレポーターの一人である、ボカールさんは話してくれました。 |