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ブルンジ:子どもたちを襲う"静かな緊急事態"

2013年6月17日


© UNICEF Video
地域保健ボランティアから栄養や衛生について指導を受けるお母さんたち(ブルンジ)

世界では、十分に食べ物がなくて苦しんでいる子どもたちがたくさんいます。アフリカ大陸の東側にあるブルンジでは、0才から5才までの子どもの58%が、十分な食事をとることができないために栄養不良です。栄養不良とは、健康に育つための十分な栄養が足りていない状態です。栄養不良になると、子どもは健康に育つことができないだけでなく、病気にかかりやすくなったり、病気が治りにくくなったりします。
ブルンジに暮らしている、ジャックリーヌ・バングリナマさんの子どもたちは毎日お腹を空かしています。7才の息子さんは、毎日お腹を空かせたまま学校に行きます。栄養の状況を調べる検査を受けたところ、ジャックリーヌさんの子どもたちは、同じ年の健康な子どもたちと比べて体が小さく、体重も軽いことがわかりました。そこで、ジャックリーヌさんは、ユニセフとパートナー団体が行っている「健康と栄養についての12日間の勉強会」を紹介されました。勉強会では、ジャックリーヌさんのように栄養不良の子どもを持つお母さんたちが栄養の高い食事について学んでいます。
栄養不良はたくさんの原因が合わさって起こります。栄養不良の問題を解決するためには、みんなで協力しなくてはいけません。国際機関と政府、企業が一緒になって栄養不良の問題に取り組むことが求められています。

公益財団法人 日本ユニセフ協会