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ソマリア:ポリオ根絶に向けて〜日本政府の支援〜

2013年8月5日


© UNICEF / Somalia
ポリオワクチンの接種を受ける子ども

2013年5月、「アフリカの角」と呼ばれている東アフリカに位置するソマリアで、2007年3月以降初めてとなるポリオ(小児麻痺)の感染者が確認されました。7月現在、95人の子どもたちがポリオウイルスにより小児麻痺を発症していることが分かっています。ソマリアでは子どもたちが定期的に予防接種を受けるということができておらず、赤道ギニアに次いで2番目にワクチンの接種率の低い国となっていて、ワクチン未接種の子どもたちがたくさんいます。そのような地域にポリオのウイルスが入ってしまうと、ポリオの大発生を引き起こす可能性があります。
この国際的な緊急事態に、日本政府は緊急無償支援として約130万米ドル(約1億3000万円)をユニセフに送りました。このお金は、ソマリアの子どもたちが必要としているポリオワクチンを調達、供給されるために使われ、280万人を超える10歳未満の子どもたちがワクチンを接種できる予定です。
ユニセフは「ポリオのない世界」の実現を目指して活動しています。

公益財団法人 日本ユニセフ協会