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マリ:「バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)」キャンペーン

2013年9月3日


© UNICEF Mali / 2013 / Dicko
北部トンブクトゥのある小学校での様子。

10月1日の新学年スタートにあたり、マリ政府主導のもとユニセフはパートナー団体と一緒に、紛争、洪水、栄養危機によって学校に通えなくなったマリ国内にいる50万人の子どもたちが学校に通えるように、そしてより良い教育を受けられるように先生を増やす活動を行っています。また、紛争や洪水により被害を受けた学校を修復する作業も行っています。修復する間は仮の学習スペースを用意し、1万5,000個の新しい学習机も提供します。
12歳のアミナタちゃんは「去年の新学年の初日は、とても幸せでした。しかし、いま、私たちには何もありません。紛争の恐怖はなくなりましたが、心配なことばかりです。以前は、授業を受け、学校にはたくさんの友達がいました。ユニセフからノートをもらいましたが、それだけでは学校生活は送れません。」と話します。
紛争が起きた地域で、子どもたちが勉強を続けるためには緊急に追加の支援が必要になります。資金が不足した状態では子どもたちが学校に戻り通い続けることはできません。「バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)」キャンペーンはすべての子どもたちが学校に通うための第一歩です。今回のキャンペーンは、紛争の影響を直接受けた子どもたちを対象にしていますが、マリには学校に通えない子どもたちが120万人以上もいるということを忘れてはいけません。

公益財団法人 日本ユニセフ協会