世界のニュース

ブルンジ:小さなLEDライトが大活躍!

2013年10月8日


© UNICEF Video
「ヌル」は、電気のない地方に住む貧しい家庭に、光を届けます。これがあれば、夜、家の外に出る用事があっても安心。子どもたちも暗くなってからも勉強することができます。

紛争が長く続いたブルンジでは、毎日電気を使える人は3%しかいません。電気を使えない人たちは、貧しい暮らしの中で高いお金を払い、灯油など明かりに必要な燃料を買っています。これらの燃料を使うと、部屋の中に体に悪い煙が入ってきたり、目が痛くなったりします。ユニセフは、ブルンジ大学と一緒に、ブルンジの人たちがどのように電気を使っているのかを調査しました。そして、ギテカ県で、持ち運びできるLEDライトを配り、効果があるかどうかを調べる、実験プロジェクトを行っています。

このLEDライトはスワヒリ語で"照らす"という意味を持つ「ヌル」と名付けられ、ギテカ県のさまざまな家庭に配られました。ヌルは、小さくて持ち運べるうえにとても丈夫で、パワーサイクルという自転車のような装置を使って充電します。パワーサイクルは、最大で5つの電球と携帯電話をたった20分で充電できる、すぐれものです。

さらに、ユニセフは、ブルンジの女性たちの立場が低いことに注目し、女性たちが自分でヌルを売ったり、充電する会社を作ることで、女性の立場を良くしようとも考えています。実験プロジェクトの期間は6か月。もし成功すれば、同じ方法で、他の場所でもヌルが活躍できそうです。

公益財団法人 日本ユニセフ協会