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平成25年度 ユニセフ・キャラバン・キャンペーンの報告

1979年の国際児童年よりスタートし、全国を4年間で一巡している『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』。平成25年度は下記の日程で計11県訪問しました。

<春>

  • 5月28日〜29日:熊本県
  • 5月30日〜31日:鹿児島県
  • 6月4日〜5日:宮崎県
  • 6月6日〜7日:大分県

<秋>

  • 10月15日〜16日:広島県
  • 10月17日〜18日:岡山県
  • 10月22日〜23日:愛媛県
  • 10月24日〜25日:香川県
  • 10月29日〜30日:徳島県
  • 10月31日〜11月1日:高知県

<冬>

  • 平成26年1月21日〜24日:沖縄県

『ユニセフ・キャラバン・キャンペーン』では、基本的に一日目には知事・教育長への表敬訪問及び教職員・指導主事対象の研修会、二日目には学校でのユニセフ学習会を実施します。知事・教育長への表敬訪問では、知事・教育長とのメッセージ交換を行い、県内でのユニセフへの支援に感謝を表すとともに、引き続きのご理解とご協力をお願いしました。
県内の教職員、指導主事の方々を対象とした「ユニセフ研修会」では、ユニセフの活動や特長についての説明に加え、「子どもの権利条約」についてのアクティビティ(子どもに優しい"まち"をつくろう)を行いました。

以下、研修会に参加した先生方からの感想(一部)です。

  • ユニセフについてよくわかり、世界の子どもたちの状況が映像でとてもわかりやすかった。資料も多く参考になりました。授業づくりの参考にし、学校で活用していきたいと思います。
  • ユニセフは募金のときに、紹介したりするだけで、他のことを説明したり、考えさせたりすることがなかったので、世界の子どもたちの状況をもっと伝えたいと思った。
  • 「子どもにやさしいまち」をみんなで考えていくことがみんなにやさしいまちにつながると思います。まず、考える機会をもつことが大切だと思いました。
  • 自分の地域、住むまちについて考えることが、世界の子どもに優しいまちを考えることにつながることに気づきました。 

学校のプログラムでは、まず、ビデオ「ユニセフと地球のともだち」を上映。世界の子どもたちの現状とユニセフの活動についてお話をした後、児童・生徒の皆さんに体験学習をしてもらいました。体験学習では、ネパールで毎日の水くみに実際に使われている水がめを運んだり、マラリアの原因となるハマダラ蚊から子どもや家族を守るための蚊帳の中に入ったりしました。これらのプログラムを通して、世界の子どもたちの現状についての理解を深め、途上国で生きる子どもたちのために、自分にできることを考えてもらいました。

以下、子どもたちからの感想(一部)です。

<小学生>

  • 十分にご飯を食べたり、ふつうに学校に通えることができる私たちは、ものすごく幸せ者なんだと思いました。今、病気や栄養不良で苦しんでいる人のために、自分ができることは、進んでやろうと思います。
  • ぼくたちは、じゃ口をひねるときれいな水が出、病気になると病院に行き、学校にいける、こういったあたり前のことを世界の子どもたちはできないことが分かったし、自分はどれだけ幸せな生活をしていることが分かりました。子どもが15kgもある水がめを数時間も歩いてはこんでいることにびっくりしたし、ぼくには無理だと思いました。
  • 私は今日、勉強して「感謝」と「当たり前ではない」という2つの気持ちを持ちました。私達が今日、朝ご飯を食べれたこと、学校に行けること、それはあたりまえではないということが分かりました。これからは、「学校に行けることに感謝したい」と思いました。

<中学生・高校生>

  • 学校に行けず遠い川の水を何時間もかけて行ったり、タクシーの助手席で手伝ったり、ぼく達にとって学校やきれいな水は当たり前だけど、世界の子ども達にとっては当たり前ではないので、この生活をできるだけでも幸せだと思いました。どんなことでも自分達にできることがあれば、していきたいなと思いました。
  • 「ユニセフ」という言葉は、小学校の社会の授業で何度かきいたことがありました。でも、世界の子どもたちを助けるということしか知りませんでした。世界の子どもたちの暮らしと私たちの暮らしの違いを考えることもありませんでした。しかし、今日の話を聞いて、私は「世界はこんなにひどいのか。こんな事に耐えられる子たちはすごい」と思いました。戦争に出されたり、9時間もかけて水をくみにいったり、安全な水が飲めなかったり、私は耐えられません。一日でも早く世界が平和になってほしいと思いました。
  • 私は将来看護師になりたいと思っていて、今日の話を聞いて、こんな貧しい人たちのいる国にいって多くの人を助けたいなと実感しました。沢山の人たちが苦しんでいて、今こうして私が文を書いている間にも人が死んでいるというのが信じられません。今日の話は私にとって、将来の夢が一つ進展したように感じます。私も沢山の人を助けたいので看護師になれたら、こんな国にいって現地の方たちといろいろな事にチャレンジしていきたいなと思いました。

今回のキャラバンでも、ユニセフを応援してくださるたくさんの方々と出会い、有意義なキャンペーンを終えることができました。ユニセフ・キャラバン・キャンペーンを受け入れていただきました各県教育委員会および訪問校の皆さま、関係の皆さまに心より御礼を申し上げます。

写真:© 日本ユニセフ協会 学校事業部

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公益財団法人 日本ユニセフ協会