令和5年度 ユニセフ学校募金特集

ー つながり合う世界 ー
いま、多くの子どもたちが、栄養の危機に直面しているのはなぜでしょう?

栄養が足りず、命の危機にある子どもたち 4,540万人

いま、世界では前例のないほどの食料・栄養危機が起きています。気候変動、そして紛争の影響で、食料や物の価格が上がり、多くの国で食料を手に入れられない人が急激に増えています。栄養が足りずに命の危機 にある消耗症の子どもたちは4540万人、いつも栄養が十分でなく、成長が遅れている子どもたちは1億4920万人にのぼります。

© UNICEF/UN0747463/Zehbrauskas

十分な栄養がえられず、栄養不良におちいってしまった生後13ヶ月のルダちゃん。ユニセフが支援する保健センターで治療を受けています。ルダちゃんがくらすスーダンでは、子どもの6%が栄養不足が原因で差し迫った命の危機にある消耗症の状態に、36.4%がいつも栄養が不足している発育阻害の状態にあります。

ー 気候変動の影響 ー

水害 ー 洪水で消えてしまった村や農地(パキスタン)

© UNICEF/UN0698977/Zaidi

2022年8月、数週間にわたって記録的な大雨が降り、パキスタンの4州のうち3州で大規模な洪水が発生しました。道路は水浸しになり、家や農地は流され、そして多くの学校が浸水の被害を受けました。子どもたちの教育の機会がうばわれ、食料不足や衛生環境の悪化が、子どもたちの命をおびやかしています。

干ばつ ー 作物は枯れ 家畜も命を失った (エチオピア)

© UNICEF/UN0639620/Ayene

東部のソマリ州では、雨がまったく降らない干ばつが3年に及んでいます。水不足で農作物が育たず、沢山の家畜も命を失っています。食料が不足し、多くの子どもたちが栄養不良におちいっています。さらに、水くみのために長距離を歩いたり、水くみに行く親の代わりに家族の面倒をみたりせざるをえず、学校に通えない子どもたちもいます。水不足がさまざまなかたちで子どもの権利をおびやかしています。

ー 紛争の影響 ー

紛争が引き起こす世界中の食料危機 (ウクライナ)

© UNICEF/UN0597997/Skyba for The Globe and Mail

2022年2月に激化したウクライナでの紛争。学校や病院、民家が攻撃を受け、今も多くの人々のくらしを直撃しています。さらに、問題はウクライナとロシアの2ヵ国間のみならず、世界中へとおよんでいます。ウクライナとロシアで作っていた食料が世界中にいきわたらなくなり、食料を輸入に頼る国々で、子どもたちの栄養不良が深刻化しています。

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