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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

IKEA Social Initiative ユニセフの子どもの保健と生存プログラムに
4800万米ドルを追加協力
1億8千万米ドル規模の協力はユニセフの企業パートナーとして最大

【2009年2月23日 ニューヨーク発】

本日、ユニセフ(国連児童基金)は、イケアが IKEA Social Initiativeを通じてユニセフのインドの子どもたちのためのプログラムへの協力をさらに拡大し、4,800万米ドルが寄付されることを発表した。

これは、インドの最も貧しい地域で何千万人もの女性や子どもたちの保健と生存を改善することを目的としたユニセフのプログラムを支援するもの。

ユニセフはまた、IKEA Social Initiativeによる協力が2000年から2015年までで合計1億8,000万米ドル以上になり、ユニセフにとって最大の企業パートナーとなったと発表した。

ユニセフのサード・フーリー事務局次長は次のように述べている。「IKEA Social Initiativeは、事業を展開している国々の生活状況を改善するために、企業として真剣なコミットメントをしている。世界経済が停滞しているにもかかわらず、イケアによる子どもたちの福祉への投資は、企業パートナーシップとして高い基準を設定している。」

2000年、ユニセフ、イケア、インド政府はパートナーシップを結び、負債、貧困、教育へのアクセスの欠如、障害、病気など、インドの「カーペットベルト」地域における児童労働の根本的な原因となっている問題に取り組むことを決めた。このプログラムは、インドの東ウッタルプラデシュ州の500の村で実施され、学校に行っていない8万人の子どもたちに教育の機会を提供し、14万人の子どもたちと15万人の女性たちが予防接種を受けることができた。また、2万2,000人を超える女性たちをエンパワーし、自助グループを作ることで持続可能な経済的機会を生み出している。

ユニセフとIKEA Social Initiativeによるパートナーシップは、この10年間で多方面にわたる長期的な協力関係へと発展し、インドだけでなく、アジア、アフリカ、中央・東ヨーロッパにおいて、何百万人もの子どもたちや女性たちに、保健、教育、保護の分野で目に見える恩恵をもたらした。

インドでは、妊娠・出産に関わる原因で7分にひとり女性が亡くなっており、毎年100万人近い新生児が命を失っている。また、世界の栄養不良児の40%近くはインドの子どもであり、2,500万人もの5歳未満児が消耗症に、6,100万人の子どもが栄養不良による発育阻害に陥っている。

IKEA Social Initiativeの拡大コミットメントにより、ユニセフは、インドの女性や子どもの健康を改善するための国家や州が主導する戦略的・包括的なプログラムに、さらなる協力をすることが可能となる。これらは、子どもや母親の高い死亡率の原因となっている問題に対処し、子どもたちの栄養状態を改善するプログラムである。

今回の協力は、保健、栄養、安全な水、衛生に関するプロジェクトが対象となる。これには、乳児に予防接種を受けさせたり、ビタミンAを補給すること、母乳育児や生後24ヵ月までの子どもに栄養のある食事を摂らせることの重要性を提唱すること、家庭や学校で子どもたちに健全な環境を作り出すこと、トイレを利用できるようにしたり、基本的な衛生知識について学べるようにすることで、水の安全やより良い衛生設備の確保をすることなどが含まれる。

「提供される資源により、子どもの生存、成長、保護のための重要かつ長期的なプログラムの実施が可能になる」と、ニューデリーにあるユニセフ・インド事務所のカリン・フルショフ代表。「IKEA Social Initiativeは、長期的なコミットメントの対象として南アジアを選択した。南アジアでは子どもたちや女性のニーズが大きく、また、イケアはこの地域において長年にわたる事業展開の経験がある。」

以上の発表は、ニューヨークの国連経済社会理事会(ECOSOC)会議場で行われた International Corporate Philanthropy dayの行事の際になされたものである。イケアのこうした活動について詳細は、ユニセフ本部ホームページにて。

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