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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

フィリピン:大規模噴火が危惧されるマヨン山
ユニセフ、4万人の避難民に緊急支援を開始

【2009年12月21日 フィリピン・マニラ発】

火山活動が活発化し、大規模噴火の恐れが出ているフィリピン・アルバイ州のマヨン山。既に避難を始めている子どもたちやその家族の緊急のニーズに応えるため、ユニセフの現地事務所は、清潔で安全な飲料水を確保するためのキット、医療品などの緊急支援物資の提供を開始しました。この支援活動は、アルバイ州知事の支援要請を受けてから48時間以内に開始されました。

現在、警戒レベル4にまで引き上げられているマヨン山の火山活動。ユニセフは、この影響を受けている子どもとその家族の数が増大していることを非常に懸念しています。国家災害調整委員会によると、現在、4万人以上の人々が24ヵ所の避難所に避難していると報告されています。

「マヨン山の活発化によって影響を受けている数千人の子どもたちと家族の皆様のことが心配でなりません。こうした人々は、避難所でクリスマスを過ごしています。災害に備えた政府の取り組みによって、今まで犠牲者が出ていないことが幸いです。」ユニセフ・フィリピン事務所のバネッサ・トビン代表は話しました。

避難所として使用されている24の施設のうち、20箇所が学校です。危険地帯にある16の村には、その他に53校の学校があります。

「2万4,000人以上の子どもたちの授業が中断されています。こうした状況の中でも、クリスマス休暇後に授業が再開できるように、学校用テントや学用品の提供を準備しています。」ユニセフのマ・ルルド・デ・ベラ‐マテオ教育支援担当官はこのように話しました。

ユニセフが今回提供した支援物資には、小さく折りたたむことができる飲料水タンクの他、毛布や石けん、浄水剤、衛生的な環境を保つための知識やヒントを提供する資料などが含まれています。また、経口補水塩や注射器、テトラサイクリン眼軟膏剤、パラセタモール、アキモシシリン、亜鉛、鉄などの医薬品を含む医療キットも配布しました。

ユニセフは、フィリピン政府や他の人道支援団体と協力しながら、引き続き状況を見守り、支援活動を続けていきます。

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