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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

パキスタン:ポリオ根絶の最前線に立つ保健スタッフへの攻撃
−ユニセフが非難声明

【2012年12月18日 ニューヨーク・ジュネーブ発】

© UNICEF/NYHQ2012-1304/Zaidi
シンド州のハイルプールの洪水被災地の近くで、ポリオワクチンを投与する保健スタッフ。本文とは直接関係がありません。

この24時間に、6人の保健スタッフが攻撃され命を奪われました。ユニセフは、世界保健機関(WHO)、パキスタン政府、シンド州政府、カイバル・パクトゥンクワ州政府と共に、この蛮行を強く非難します。

ポリオの予防接種キャンペーンの活動にあたっていた、少なくとも6名の保健スタッフが、パキスタンのカイバル・パクトゥンクワ州とシンド州カラチ町のガダプ、ランディ、バルディア、そしてオランギで銃撃を受け、命を奪われました。彼らは、他の数千人の保健スタッフとともに、ポリオ根絶のために、パキスタン各地で日々力を尽してきた人々でした。

この事件の発生を受け、パキスタン政府と事件が発生した各州政府は、保健スタッフの安全を確保するために、この予防接種キャンペーンを一時中断させています。

こうした蛮行は、最も厳しい状況に置かれている人々、特に子どもたちから、命を守る保健・医療サービスを奪ってしまいます。パキスタンの全ての子どもたちが、必要とする保健・医療サービスを受けられる環境を確保するために、ユニセフは、今回事件が発生した全ての地域のコミュニティのリーダーと全当事者に対し、保健スタッフの安全と安心して活動ができる環境を確保するために、全力で対応するよう求めます。

ポリオは、数時間のうちに全身まひを引き起こす恐れのある非常に感染力の強い伝染病です。安全で効果的なワクチンの接種さえできれば、子どもたちをこの疾患から守ることができるのです。ポリオ蔓延国として残されているのは、アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンの3ヵ国だけです。

ユニセフは、世界保健機関(WHO)やパキスタン国内で活動する全ての国際パートナー団体、そして地元NGOのみなさまと共に、亡くなられた保健スタッフのご家族の皆様に深い哀悼の意を表します。我々は、パキスタンに暮らす人々のために、パキスタン政府を支援し、ポリオをはじめとする多くの疾患をパキスタンから根絶するべく、全力で支援を続けています。

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