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公益財団法人日本ユニセフ協会

携帯電話のSMSを利用したU-Report
若者の社会への参加を促進
ユニセフ・イノベーション

【2014年5月20日 ウガンダ発】

ウガンダの北東部で暮らす若者が、U-Reportを使って地域住民に家族保健デーへの参加を促す。
© UNICEF Uganda/2013/Yusuf Atef
ウガンダの北東部で暮らす若者が、U-Reportを使って地域住民に家族保健デーへの参加を促す。

U-ReportはSMSを基盤としたシステムで、コミュニティに良い変化を起こすために、全国の若者が自分のコミュニティについて発言し、他のコミュニティのリーダーたちと協力することができます。2011年5月にユニセフ・ウガンダ事務所によって発明され、若者の参加とエンパワメント(能力育成)を促進するツールとして、活用されています。

幅広いテーマに関して意見を交換したり、アンケートに答えたりする“U-Reporter”と呼ばれる利用者たち。そのコミュニティは拡大し続けています。ウガンダでは、週1回テキストメッセージやアンケートをU-Reporterが携帯電話で送受信しており、今ではU-Reportに関する定期的なラジオ番組や、関連記事やニュースが載った発行物も出ています。ウガンダでは現在25万人の若者がネットワークに登録し、積極的に活動に参加しています。

ウガンダで発明され、急速な広がりをみせているU-Reportは、現在ルワンダやブルンジ、コンゴ民主共和国、南スーダン、メキシコなどの国でも利用されています。

U-Reportを利用することによって、若者たちは、自分たちのコミュニティでの出来事に目を向けるようになり、リーダーたちと協力して、地域社会によりよい変化をもたらす活動に参加することができます。これは、支援が最も届きにくい地域で暮らす人たちの生活向上のため、必要不可欠です。地域で暮らす人たち皆が暮らしやすい環境を築くため、力を合わせて取り組み、その責任を住民たちで分かち合うことができるようになるのです。そして、地域のリーダーたちは、意思決定に若者たちの考えを取り入れることができるようになります。つまり、U-Reportを利用することで、皆が参加し、責任をもち、住民の意見を取り入れたガバナンスの促進を行うことができるようになるのです。

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