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公益財団法人日本ユニセフ協会

フィリピン:
大型台風「ハグピート」(22号)が接近
ユニセフ、緊急支援体制に

【2014年12月5日 タクロバン発】

大型台風「ハグピート」に備えて高校に避難した、タクロバンで暮らす家族。(フィリピン)
© UNICEF/UNI175867/Samson
大型台風「ハグピート」に備えて高校に避難した、タクロバンで暮らす家族。

大型台風「ハイエン」が沿岸部の多くの町や村に壊滅的な被害をもたらしてから、わずか13カ月。大型台風「ハグピート」(フィリピン名「ルビー」/22号)が、その勢力を拡大しながら、この週末にも、再びフィリピンに上陸する恐れが出ています。

フィリピンの被災地に再び台風が接近

ユニセフ・フィリピン事務所は、超大型台風「ハグピート」が東部ヴィサヤ地区北部に接近する中、被害が予想されている地域に住む子どもたちやその家族の避難のための支援体制を整えました。

台風「ハイエン」被災地支援活動のためタクロバンに設置されたユニセフの現地事務所では、同事務所のスタッフ75名が、地元自治体やNGO団体らとともに、緊急支援活動の準備を整えています。

一方、デンマークのコペンハーゲンやフィリピンの首都マニラ、レイテ島、コタバトのユニセフの備蓄倉庫でも、飲料水キットや衛生キット、浄水機器、学校用仮設テント、教材などのセット、「子どもにやさしい空間」用テント、医薬品、栄養不良を予防するための栄養補助食品、経口補水塩、避難所/テント用のビニールシート、発電機など、少なくとも1万世帯のニーズに対応可能な緊急支援物資をいつでも発送できるよう準備を整えました。

ユニセフは台風に備えて、飲料水キットや衛生キットなどの緊急支援物資を準備。
© UNICEF/UNI175874/Reyna
ユニセフは台風に備えて、飲料水キットや衛生キットなどの緊急支援物資を準備。

ユニセフ、支援を準備

「ユニセフは、中央政府や地元自治体、他の国連機関やNGO団体などと協力して、被害が予想される地域に住む子どもたちやその家族が備え、また必要な支援を受けられるよう、全力を尽くしています。タクロバンのチームは、いつでも活動をスタートできるよう、体制を整えました。昨年壊滅的な被害を受けた地域が、再び大型台風の脅威に晒されていることは、不運としか言いようがありません。この迫りくる新たな危機の中、ユニセフは、子どもたちや地域の方々の傍で支援を続けていきます」(ロッタ・シルワンダー ユニセフ・フィリピン事務所代表)

災害が発生すると、子どもたちは感染症や栄養不良、搾取や暴力などの危機に晒され、教育も中断してしまいます。この数カ月間、ユニセフは、多くの支援団体や地元自治体と協力し、様々な“減災”の仕組みを構築することを通じて、子どもたち自身が新たな災害にしなやかに対応できる能力(=レジリエンス)を身に付けられるよう支援してきました。ユニセフは、こうした取り組みの中で築いてきたNGO団体との協力関係をベースに、この新たな危機に際し、フィリピン政府が進める様々な対策を、水・衛生、保健・栄養、子どもの保護、そして教育の各分野で確実にサポートしてまいります。

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